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騒ぐ鼓動が駄目だと叫んでも
はぐれた心 繋ぎとめておきたくて
涙を流してすがりついた
醜いその姿をはずかしむより
失うことを怖れて
私は空に手を伸ばす
掴んだ手の内が空っぽ ....
あふれる涙
こぼれないように
空を見上げたはずなのに
見上げた拍子に
ぽろ ぽろ
両目から一粒ずつ
無色の涙は
夕日の朱色に染まって
こぼれた
目深にかぶった帽子
さ ....
愛してない 愛してない
これっぽっちも愛してない
やさしく触れてこようとするその手が憎いの
「かわいいね」
と、言いながら
あたしを愛でるその行為
あたしの知らない快楽で
あたしの知らな ....
鼻唄で世界を救えたら
僕ら
憎みあうことなんて覚えなかった
争い事が苦手な僕らは憎むことにしたんだ
心の中だけで繰り広げられる戦争に
僅か
疑問を感じ始めた僕ら
ふと耳を
ふと鼓膜 ....
眠らない町で息してる
ネオンの輝き眩しすぎてくらむ
目の前が
足元が
見えないよ
迷い子の思春期 大人たちは神隠し
ミルク飲みの赤ん坊泣いている
灯りのない部屋 唯一の居場所
「探 ....
くるくる剥いた林檎の皮が
包丁持つ手にぐるぐる巻きついて
気分はまるで蛇使い
蛇の色の鮮やかさに恍惚
とする自分にエクスタシー
赤い風船 くもり空に飛ばして
太陽みたいだね、って
指 ....
歯車が僕らを離してゆく
からからまわる時を示す針
一定のリズムがもどかしくて
破壊の衝動は寸秒の歪みも叶わない
理想ははるか高いところ
目標は片足のジャンプで越える高さ
少し弱った心が ....
BOOKENDさんの百瀬朝子さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空に伸ばした手は水面を破り、
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百瀬朝子
自由詩
2*
09-2-15
涙の夕立
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百瀬朝子
自由詩
3*
09-2-6
これっぽっちも愛してない
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百瀬朝子
自由詩
4*
09-1-19
鼻唄で世界を救えたら
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百瀬朝子
自由詩
3*
09-1-8
息してる
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百瀬朝子
自由詩
1*
08-12-18
林檎の皮と赤い風船
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百瀬朝子
自由詩
20*
08-11-17
感情×奏でる×歯車
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百瀬朝子
自由詩
2*
08-11-17
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