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私はニンゲンであったから
冷たい雨の下で
蛙たちと共に飛び跳ねることはない

私はニンゲンであったから
蛙たちは
安全な距離を保とうと必死になる
沼に飛び込む
水面に波紋がたつ
大き ....
片付けすら
進んでいない最後の夜
チキンラーメン
食い尽くし
財布の中身
使い果たし

片付けすら
進んでいない最後の夜
最後の孤独を思い返す
雨が降って
外にも出れず
盗まれ ....
 コーヒーのおかわりをきっかけに、小休止することにした。私達が始めたのは、とりとめのない世間話であったり、身の上話であった。蝋燭は、相変わらず影を持たずして揺れていたが、それは極めて自然なことに思えた .... 「見えるのね。」

 返答することに戸惑い、躊躇する私を見て、彼女は自分の得ようとしている答えを得ることができた様だった。同時に私も一つの情報を得ることができた。
 私の足元に存在し、燃焼し、発 ....
 嵐はまだ訪れてはいなかったが、それは時間の問題であるように思われた。一度風が吹き始めれば、それが合図となって世界が歪み始めるはずである。やはり確証無き確信に過ぎないことではあった。ただ、じきに遭遇す ....  真っ白な画用紙が、思い思いの色に埋め尽くされ、やがては無残に打ち捨てられるように、清純さは周りの利己によって泥まみれになるまで叩きつけられる運命にあった。芸術家というものは、残虐な生き物ではあるが、 .... 水面に
拡がるカァテン

 一つ
 二つ
 三つ

   割れる

俺は今
間にあって
どうしたものか
思案する
俺の脚は
久し振りの故郷の質感に
くつろいでいる
俺の ....
BOOKENDさんの北村 守通さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨の下釣り人は独り- 北村 守 ...自由詩1209-10-6
サヨナラ国分寺- 北村 守 ...自由詩8*09-5-6
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人魚・2_〜蝋燭〜___【小説】- 北村 守 ...散文(批評 ...209-2-4
人魚・1_〜接点〜___【小説】- 北村 守 ...散文(批評 ...3*09-2-3
雨に打たれながらも立ちこむ釣り師- 北村 守 ...自由詩408-9-16

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