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手のひらで乾きつつある血の色や
頬についた砂つぶ
それを指で払い落とす

あの
ざらざらとした手触りに
あの
深さをまして沈む色に
瑞々しさはあって
血の色が
紫がかっていた
だ ....
何かにつけても
茫洋として寄る辺のない
暗い淵が見えるにもかかわらず
湿りを含まない
重さのない空気を吸い
吸うばかりでそのために
くらり
反転した写真のような明るさと笑顔の中
街を歩 ....
さいきんよく遊んでもらっている猫がいて

その人をみていてわかったのだが

猫ってわらうんですね



その表情は

じつにうれしそうというか

なにもできんくせにとくいげと ....
BOOKENDさんの水町綜助さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海の熱、鉄鋼の風- 水町綜助自由詩12*09-2-4
こんな堤防の上をあるいている- 水町綜助自由詩1108-7-14
猫のこと- 水町綜助自由詩11*07-2-15

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