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ある日、ドアを開けるとそこには
私の知らない、子供が2人居ました

わがままで
まだ大人かどうかも分からない曖昧な存在の私に
自分の弱さを訴えてくる子供達

面倒な子ねと切り捨てることは ....
殻に長い間閉じこもって何をしているかと思えば
頬を赤く染めて
あなたは一つの歌を抱えて現れた

こっちは心配でご飯も喉を通らなかったし
寂しくても触れられなくて散々だったよ
なんていっぱい ....
家に鍵をかけなくなった

怖いものがなくなったのか
もう失うものが何もないのか

祖母は離れの鍵を閉めなくなった

あれほど何かに怯え
家族にさえも恐怖に感じ
この地上のどこにも安全 ....
あの不安定な学生寮の中で
おっかない大家の目をかいくぐり
ロミオに会いにいくのです
あぁロミオなんて
悠長に危険を冒しベランダからは言えません
片手にスーパーのビニール袋を提げて
こっそり ....
何故こんなにも頼りないのか
思っていたよりも簡単に包み込めた細い肩
遠くから見ていた頃よりもずっと
近くに居る今のほうが手に入れるのが怖い
後ろ姿で
思い出の中ではずっとその姿のままで

 ....
肌をあわせて
肩を抱いて引き寄せて
薄暗い明かりに照らし出された
非現実なひとかたまり
粘膜の全てをすり合わせて
やっとどうにか温かい
やわらかな空間の中でやすらかに眠る
手をつないで命 ....
夜なきをしていたうちのわんこ
とうとうお空のわんこになった
朝仕事に行く前に地面に眠る彼を見て
ああ、いってしまったと唐突に思った
鎖につながれたこの古びた家の狭い庭から
足取りも軽く
広 ....
紅を差そう
朱色の布をまとわせただけの軽い体を起こして

襖の向こうでは三味線と声
硬い布団と一緒に沈んでいく長い黒髪

艶やかな声
媚びる声
細く白い足の影が
いくつもこの小部屋の ....
こんな閉鎖的な空間に紋白蝶が現れた
出口もないこの部屋で
青空を求めて
ひらひらと踊りながら
わたしの手をすり抜けて
荒れた指先をかわしながら

体の動きが緩やかになっているのはわた ....
戦争の詩を書こうと思う

小学校の暗い図書館の隅に見つけた「はだしのげん」
戦争という言葉がまだ現実味を帯びていなくて
まだ子供だから分からなくてもいいなんて
そんな生ぬるい世界にどっぷりつ ....
縛り付けたいと子供のような駄々をこねているだけ
母に似ていること
それは嬉しくもありどうしようもなく苦しいこと
何か怖いものから母は必死に逃げてきた
理由の無い恐怖が母に安らぎを与えることなく ....
ふわふわと空気に溶け込み一人部屋で
ホットケーキを二段重ね
蜂蜜たっぷり甘いのをほおばって
ぱくり
さらさらとこぼれる様な白いカーテンが
白い蝶々を連れてきた
タンポポの蜜はいかがでしょう ....
寂しいのでしょう
暗い部屋の中であなたの帰りを待って
将来もこうなっていくのかと
部屋の隅にいて身を潜めていた影が広がり
つま先まで冷たく私を包むのです
布団に転がり残り香をかいで
甘酸っ ....
失いたくないものがたくさんある

幸せの証拠ねと体が軽く傾いて
あたたかな心もその一つ
怖がりねと少しだけ軽くなり
はかないと気づいて重くなり
探し続けている
体が空に傾きながら
これ ....
笑顔を見ると永遠がある気がしてしまう
この手をつないで人のぬくもりを感じて
永遠を期待してしまう
いつか深夜に見た映画の台詞が頭の中を侵食する

私は暗い海の底から来たの
いつか貴方は私か ....
おばあちゃんがお金をもっているそうな
それはもう悪魔に心を奪われたものの言葉だ
いつも何かに怯えていて
何かを必死に守ろうとして
おばあさんらしくない必死な顔をして生きてきたおばあちゃんの
 ....
まだ朝早い空を見る
しんと冷えた空気をうけて
手先から足先まで肌に朝を行き渡らせる
ペダルを蹴って
まだ朝早い空の
紫の雲に朱が広がり染まるのを
日々異なる角度から瞳の奥に閉じ込めていく
 ....
悲しい時に楽しい詩など書けません

悲しいを沢山使いすぎて悲しみの表現も不十分です

凍りつく手足
何も映らない目
痛みすら伴う言葉

人を疑い生きすぎて
大切な人さえ信用できません ....
空から雲が生まれるのを見た
何処までも青く
海の青を吸い込んだ空は雲を産み
海の魚の夢を乗せて
一羽の鳥が
海と空の境界線をどこまでも
銀色の星屑を集めたスプーンを空から切り離し
宇宙を知ったかぶりする
星をとろうと手を伸ばす
あと少し
子供心があれば取れたかもしれない
大人になりきれず
空想も減り
夢にも限りがあり
 ....
木に耳をあて
聞こえるのは水の声
空からあふれ出す水達を受け止めた手は潤いを伝え
次々と降りかかるしずくを全身に受け止める
水は自由に体を渡り
必要なときに
必要なだけ
潤いをくれる
 ....
壁にぴったり耳をつけ
隣の声を耳にする
一人暮らしって寂しいんです
ぬりかべであればいいのに
きっと耳をあてたら
うひゃひゃって
ぬりかべを欲する前に欲すべきことは
化粧落としと一緒にく ....
誰もいないねずみ色の道
星の瞬きを頼りに遠い宇宙の民がやってきたよ
何億光年もの時を紡ぎ
宇宙の塵を詰め込んだ真空ポケット
銀色の四肢
レモン型の目
頭部は大きくワレワレとか言う
ウチュ ....
小さな銀色のスプーンですくったゼリー
宿る兎の魂に歌声を捧げて
長い耳をわたしから
盲目的に消して
善悪も知らないと
無垢を装ったわたしに

リボンを結んであげる
心も一緒に

飲 ....
出来立てのチョコレートを前に

今ゆうわくされてます

誰がだ!
隊長!わたくしがです!
きゃつはどんな技をきさまに繰り出したのだ!
口に入れると甘くすぐに溶けちゃうよ、攻撃です!
H ....
桜が舞う春の雪
手から離れ舞うあなたに夢うつつ

虫ピンで留め
もう飛べない剥製にして
恐怖に見開かれた目も僕だけを見つめればいい

桜舞う夜
生きて舞うあなたに
僕の目は留められた ....
てくてくと
歩く足にすりすりしながら
猫になる
おひさまの匂いがする
ぽっこりしたお腹にのって
重いって言われるまで
だだっこしたい
大きな羽の中で
何も考えず
ただ眠りたい

愛しい匂いに包まれて
時を過ごしたい

そばに

ただそばに

それだけでうれし涙を流すほどに
花が咲く

電子に埋もれたこの世界に

自分色の花が咲く
淡く降る水玉の
淡く降る金平糖の
淡く降る結晶の
冷たさに身を震わせ
口をあけ
思い切り今を泣くんだ

舌に舞い落ちる初雪

生きてる
わたし、まだ生きている
さちさんの暗闇れもんさんおすすめリスト(64)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大人になる日- 暗闇れも ...自由詩5*07-3-30
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戦うジュリエット- 暗闇れも ...自由詩5*07-2-23
背中- 暗闇れも ...自由詩3*07-1-31
エロス- 暗闇れも ...自由詩3*07-1-25
うちのわんこ(2)- 暗闇れも ...自由詩2*07-1-20
- 暗闇れも ...自由詩4*06-12-2
紋白蝶- 暗闇れも ...自由詩5*06-8-31
終戦記念日- 暗闇れも ...自由詩3*06-8-15
隔離病棟- 暗闇れも ...自由詩5*06-6-22
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林檎ジャム- 暗闇れも ...自由詩3*06-1-10
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深夜に見た夢- 暗闇れも ...自由詩3*06-1-1
お金- 暗闇れも ...自由詩6*05-11-6
空の朱- 暗闇れも ...自由詩5*05-11-3
髪に触れ、寝顔を見つめ- 暗闇れも ...自由詩2*05-8-24
見上げる- 暗闇れも ...自由詩2*05-8-5
天体望遠鏡- 暗闇れも ...自由詩4*05-6-4
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春の雪- 暗闇れも ...自由詩2*05-2-14
ねこにんげん(2)- 暗闇れも ...自由詩5*05-1-8
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初雪- 暗闇れも ...自由詩1*04-12-29

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