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光差す窓から
寂しい夜に
部屋にいてくれた闇を見送る
眠りに感謝して
星のちり積もった小さな惑星で
光を浴びよう
ロボになりたい
目が光り
火を吹き
時を越えて
空を飛び
感情もない
どんなに辛くとも
人を傷つけず
自らの命を捨てられない
機械油を垂れ流す
ロボになりたい
雨粒が窓に絵を描いてる
知らない名の花
知らない名の鳥
遠くからやってきた雨粒が
空に溜まった夢を運ぶ
湯船につかり湯気と遊ぶ
壊れて消えるシャボン玉
ウルトラマンの頭にして
元気のない妹を笑わせた
笑顔が嬉しい
他の何よりも
妹の笑顔が私の宝
あの頃から今もその気持ちは変わらない
幸せ ....
ほわん

一人でいた寂しさが腕枕の中で、花になる
青く揺れる影
むせかえる油絵の具
染まりゆく
ある日見た青空に、こがれて
狂人にも似た欲望で
部屋中を空への入り口に変える
ある日
寝返りをうったぼくの頭は不自然に沈んだ
ベッドに現れたのは
突然できた頭ぐらいの大きさの穴
光や他人の存在に敏感で
消える穴

使い道は分からない

ある日
仕事で大失敗
 ....
季節外れの扇風機を適当にまわして
適当なところでアーと言ってみたりする
ヴアーとかえってきたら人知れず喜ぶ

ワレワレハと言いかけて
チキュウジンダと言ってみる

ふふんと
予想外にも ....
カメレオンになって秘密のいたずら
姿を隠してくすぐって
あなたの驚く顔が見たい
なんて天邪鬼
でもずっとはお断り
忘れられるのが怖いから
ポストを開けて
そこにはたくさんの幸せがあるから
桜が知らせる春の訪れ
かたつむりが運ぶ梅雨のお便り
時々ポストで休むわたし
目の前でぐるぐる渦を巻く子供達に注意して
幸せが来るのを待って ....
丸いカビが生えた
あたたかい晴れの日でもやっつけられない強力なやつ
手から足へ、足から私と呼ぶもの全てに
私は水玉模様になる
誰も見ない
私も誰も見ない
ただ白い世界
けれど
ふんわり ....
淡い赤とあまずっぱい香り
苺がくれる内緒のしずく
お家を運ぶボクにはごちそう
街灯を転々と遊びながら帰る
競う人もいないけど
ただ歩くことはしたくなくて
誰もいない夜道をケンケンしながら進む
窓からこぼれる光がなぜか寂しくさせる
子供みたいに
ずっと
帰りが遅いと ....
クローバーの海に沈みながら
流れてゆく雲を見た
雲がちぎれ また別の雲に繋がり 空の色に染まり 風に操られる
疲れ果て
クローバーの海に身を任せ
四葉を探すついでに
忘れていた涙を地球にあ ....
鳥のように空を飛び
羽を広げ雲に身を捧げて
月の光に染まり
夜を夜と感じ
一日を一日と感じ
全てが自己責任である自由を手に
広い世界へと解き放つの
黒い羽は闇に染まり
逆さまの世界が私 ....
非現実世界と現実世界
狭間に捕われの身
いたい
頭から脳を吐き出して
腸をしっぽみたいに引きずって
サルになる
人間にない苦しみに目を瞑って
不恰好なサルもどきになる
人間にはなれない ....
スミレの花の砂糖漬けを一つ口に

舌先で触れる
とろりと甘い
真っ暗な静寂の世界で孤独な二人が音を作る
朝になれば羽が体に滑り込み軽くなる
見えない羽が元気をくれる
誰でも持ってるふわふわの羽
眠ると白い獏が届けてくれるよ
朝、色とりどりの見えない羽が舞う駅のホーム
夜、千切れた羽が星空に吸い ....
踊り子ですか
赤い靴を履いて踊り続ける踊り子なのですか
罪ですか
わたしは罪を犯しているのですか
だから死ぬまで
この足を切り落とすまで
踊り続ける踊り子
この恋はわたしの独り芝居
舞 ....
本に挟まれた妖精がキイキイ鳴いて
目が覚めたら夜中の二時だった
丑三つ時に出るなんて妖精も日本のお化けと同じね
笑ってやったら小指噛まれた
本でぎゅーってしてやったらまたキイキイ鳴いた
気が ....
俺の周りにはいつも飴屋がいた
あまい飴
にがい飴
からい飴
すっぱい飴
そいつはいつも
感情なんて面倒なものだと言わんばかりに無表情な顔で
飴を入れた桶を二つ肩にしょい
金魚売りの要領 ....
星作りの夜
音が聞こえそうなほど近く
手が触れるほど近く
唇を震わし言葉を風に変える

ぱちんぱちんと音が鳴る
星のかけらを浴びて
背に生えた見えない羽を振るわせる
ぱちんぱちんと
 ....
ことりことりと首が落ちる
シーツの上に散らばる椿の花
ことりとおちる音が聞こえるようで
耳を押さえてうずくまる
何が怖いのか何か悩みがあるのかと
たずねる男の声さえかき消されるほどに
こと ....
歌うとき体はかたしろになる
曲が持つ色とりどりの魂のうつわ
声は白く脆い粉砂糖で出来た薔薇の花
またある声は黒猫の目のようなまあるい光を描く
うつわに魂が宿る
誘われるように口からは♪がこぼ ....
蜂蜜色の飴を舐める
雨の雫くらいの大きさで
人差し指と親指で摘み上げると
ぷるんと揺れる
口に入れると甘くて
しばらく舐めているとしょっぱくなってくる
我慢して舐めていく
気がつくと涙も ....
膨らんだ感情を幾つかの言葉で編んだ檻に閉じ込める
とげとげがちくちくと胸を刺す
けれど気にしない
普段言えない部分も真っ白な世界では
無理出来ないから
荒れてとても痛い言葉を読み手にぶつける ....
背を向けている女

背格好が似ていて
同じ香りもしている

手からすり抜けていった女

男の笑う顔だけが見える

腰に手を回し
歌うように
触れるか触れないかぐらい
おもいを伝 ....
ベッドに寝転びながら真っ暗な天井を見上げる

次第に浮かび上がる伸ばした手のかたち

疲れた貴方をこの手で抱きしめたくなる

言葉だけが遠く離れたあなたに届く

言葉というものの良さを ....
トイレの便器に座って下着を下ろす
この普通の行為によって導きだされるのはそう、排泄物だ

食事中の方失礼

力んだところで出るものは出ず
変わりに長く細長いものがにゅるにゅると飛び出した
 ....
琥珀色したウイスキーの様に詩をねかします

夜寝る前のぼんやりとした頭の中に
色んな香りや味がする言葉を放り投げて

樽の代わりに夢の中で

自分でも思いつかない言葉が時折
隠し味とし ....
さちさんの暗闇れもんさんおすすめリスト(64)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
惑星- 暗闇れも ...自由詩1*04-12-26
Mタイプ- 暗闇れも ...自由詩5*04-12-11
あまつぶ- 暗闇れも ...自由詩6*04-11-7
- 暗闇れも ...未詩・独白3*04-11-1
二人分- 暗闇れも ...自由詩2*04-10-29
空の切符- 暗闇れも ...自由詩5*04-9-25
ブラックホール- 暗闇れも ...自由詩4*04-9-25
狸寝入り発見器- 暗闇れも ...自由詩3*04-9-8
カメレオン- 暗闇れも ...自由詩2*04-9-7
空の使者- 暗闇れも ...自由詩2*04-8-23
カビ- 暗闇れも ...自由詩1*04-8-17
3時- 暗闇れも ...自由詩1*04-8-14
夜道- 暗闇れも ...自由詩3*04-8-12
緑の海- 暗闇れも ...自由詩10*04-5-5
こうもり- 暗闇れも ...自由詩6*04-5-4
サルもどき- 暗闇れも ...自由詩2*04-5-3
砂糖漬け- 暗闇れも ...自由詩2*04-5-3
雲製造システム- 暗闇れも ...自由詩3*04-5-2
赤い靴- 暗闇れも ...自由詩4*04-3-30
妖精- 暗闇れも ...自由詩3*04-3-28
恋風味- 暗闇れも ...自由詩4*04-3-26
星作りの夜- 暗闇れも ...自由詩6*04-3-25
ことり- 暗闇れも ...自由詩1*04-3-24
うた- 暗闇れも ...自由詩2*04-3-23
別れ飴- 暗闇れも ...自由詩3*04-3-22
投げました、当たりました- 暗闇れも ...自由詩4*04-3-20
ドッペル(ドッペルゲンガー)- 暗闇れも ...自由詩2*04-3-19
よる- 暗闇れも ...自由詩2*04-3-17
失恋衝撃レベル- 暗闇れも ...自由詩7*04-3-16
できたて- 暗闇れも ...自由詩304-3-16

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