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後ろを振り返るとだれもいない
たぶん肩をたたいたのは夕暮れ
漆黒が塗り重ねられてよるを待つ
あさの白さに塗り変わるまで
針千本飲まされてもうゆびきりはしないと思ったころ
ぼくは立派な ....
きみがそそいだメグミルクのぬくもりを紐解いていくレンジの回転
COUNTDOWN あたたまることしかできないかえってこないぼくらの体温
割り落ちて閉じこめられて ....
一瞬でさらってくれたひとあふれ出すには少し遠い輪郭
背伸びしたささやか過ぎる罪のせい おとなになるを経験している
すきすきの思い出ぜんぶ消えてゆけきらいきらいが本当 ....
月のない夜に盲いた鈴虫がすすきの原に星を降らせる
ウクレレに悲しい唄をうたわせて鍵を掛けたね 冬のはじまり
愛しさが
つのるばかりに
気がふれて
萎えたる心
悔いる気もなし
とくとくと心臓が鳴るポロシャツの色ごときみを思いだしている
頬杖をつくのをやめてどうせならぜんぶ教えてほしい道草
内側の傷つけ方が知りたくて今夜は床で寝ようと思う
....
大好きな
下弦の月が
浮かんでる
貴方と私
闇のこころに
あんなことこんなこととかあったねと笑いたいけどまだ無理かもね
つい先日わかったことだ板チョコは二人で分けたほうがおいしい
日曜はカレーの日って決まってて玉ねぎ相手に痛み分け ....
ささやいて ( (痛いの、痛いの、翔んでゆけ) ) 柘榴の夕暮れ滴るように
しゃららんと空のなる音 見上げれば28個の月の語らい
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ
カタログを開けば色の洪水であたしは靴の箱舟に乗る
雲間から光のはしごおりる声 ひばりは空に春の種まく
遠浅の海を渡って描きこんだ水平線のかなしい夕日
アリスからきみに差し出すトランプは52枚のハートのエース
ひかり差す春の階段かけあがる 紋白蝶のゆらぎをまねて
波音に吐息は溶けて泡になり水の香りを身につけた肌
ふるさとの母の手縫いのつるし雛 幾とせもの春のせてゆれてる
春雨に濡れるこうもり傘を閉じ君をついばむしなやかな夜
銀の雨、初めて君を知ってから37℃微熱のくちびる
悲しみをすえ、そうじきよ。ぞうさんの長いおはなも彼に届かぬ