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南半球

夜の港で船を待つ

いつもの星空とちがう

散らばり方がちがう

強くひかる星の位置もちがう

流れ星ひとつ消えるまに

お願いごと

三回唱えることに成功した
 ....
飛行機がとても苦手だ

人一倍こわいのに

それでも乗るということは

たぶん自殺願望があるのだろう

思春期のころ

エレベータに乗れなくなったことがある

自殺願望があるか ....
いちにち

なあんにも考えないで

寝ていた

なんか

考えそうになったら

眠った

寝ていた

死んだふりしていたら

幾らでも


考えなければ動かなけれ ....
からだじゅうがジンジン哀しい

だあれも悪いわけでもない

空がまあるいわけでもない

それでも謝ってしまうのだ

なみだで夜道の外灯たちが

お花畑んなってにじんでいるよ

 ....
前に進むことが前進なのではない

そんなのサヨナラみたいで寂しすぎる

ゴメンネなんて謝らないでほしい

そんな残酷なこと君にされた覚えがないから

それともそんな残酷なことを君はした ....
冬も真剣

春も真剣

季節をまっとう出来たなら

勝ち負けなんてどうでも良い


きょうは季節の関ヶ原

天下分け目の大決戦

三寒四温の趨勢だから

春の勝利は分かっ ....
月のまわりにちいさな虹が

そのおおきな横をヒコーキ雲が

夜空もぼくらを許していたよ

夜空もぼくらを応援していたよ


つぎはぎだらけの愛のことば

なんか聞いてほしかったん ....
秋のひかりと血潮の影に

私のゆびさきが染まっている

雲がきれいだ

貴女のようだ

秋と私は漢字が似ている

水色の匂いだ

貴女の匂いだ

秋のひかりと血潮の影に
 ....
浮かぶ白い半月

黄昏れいろをふくんで

風たなびく青空

金木犀の香が懐かしい


バケツに水を注ぐ

その音がこの世を映している

秋の墓参り日和だ


浮かぶ白い ....
星と飛行機がすれ違う

星も飛行機もそれを知らない

星も飛行機も

勝手に切実に在るだけなのだ


見つめていたのは

遥か地上でだった

寂しかっただけだ

丁度よか ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
街波 茜さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の港で船を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩613-8-10
飛行機- 吉岡ペペ ...自由詩213-8-10
いちにち- 吉岡ペペ ...自由詩3*13-4-30
お花畑- 吉岡ペペ ...自由詩1013-3-6
こころで感じる誰かのこころ- 吉岡ペペ ...自由詩513-3-5
節分の戦- 吉岡ペペ ...自由詩1313-2-3
夜のヒコーキ雲- 吉岡ペペ ...自由詩813-2-1
雲がきれいだ- 吉岡ペペ ...自由詩1412-10-9
秋の日和- 吉岡ペペ ...自由詩912-10-8
星と飛行機- 吉岡ペペ ...自由詩912-9-27
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18

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