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僕の知らない過去と
わたしたちの未来に
長く伸びる辻占の影
いつもの帰り道には
いつも違う待ち人が
真っ赤な花を散らす
嘘つきなあなたの頬
なのに ぎこちない
まなざしは いつも
ほ ....
雨の日は
洗濯の日
真水だから
こころは洗える
泡立ちはいらない
真っ白になんか
ならなくてもかまわない
ノイズだらけのきおくが
雨に洗われて
見えなかったものが
ゆっくり
時間 ....
あなたの言葉が
重過ぎたので
きのう貰った羊羹を
切るみたいに
二等分する
それでも
まだ 重過ぎたので
また 二等分した
羊羹だったら
小さくなるのに
あなたの心は
軽くは ....
本を読みながら
封印のように
しおりをはさむ
思いが
揺らがないように

感動という声が
一瞬聞こえ 打消す
失語したわたしに
感動の言葉はない
劇的なこと
思ったこと
全てが ....
二人の話声が
雨後のしじまに
遠のいて行った
それから もう
何も聞こえない
闇はゆっくりと
比重を増し
畳に拡がる
今夜も
夜が
卵を産みに
やって来た
夜の雨に濡れて
八重桜の花びらの
細いながれが
夜を
夢のように
匂い
艶めかせる
雨音だけの
柔らかな夜を
低く
漂う
花びらの春を
雨に濡れて
見送る
その薄緑の
繭は
風に揺れた

四回の脱皮の度に
記憶は
まばゆい光の
緑の揺籃の中で
眠っている

いつまでも
見つからなければ
いいのに

人の来ない
山の奥で
ず ....
ぼってりと
赤い花びらが
葉の間に
傾げる
月の光の冴える頃
時満ちて
ゆっくり
地面に
落ち
横たわる
花びらを
伝い落ちる
露は
誰?
あ。さんのフクスケさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まなざし- フクスケ自由詩209-6-18
雨の午後- フクスケ自由詩209-6-6
切り分ける- フクスケ自由詩309-5-1
しおり- フクスケ自由詩109-4-26
夜の卵- フクスケ自由詩4*09-4-23
夜の体温- フクスケ自由詩209-4-21
山繭- フクスケ自由詩109-4-17
椿- フクスケ自由詩109-3-23

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