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今日も列車はゆっくりと走り出す 

人々が不安げに見る 
車窓の外の遠い山に身を埋める 
観音像は 
すべてを{ルビ識=し}っているように 
瞳を閉じる 

自分で望んだ記憶も無く
 ....
夏の終わりの夜道に 
動くことの無い蝉が 
独り 
仰向けに転がっている 

( 人々の 無数の足が 通過する )  

長かろうと 
短かろうと 

人の一生は 
蝉の一生に  ....
雪女さんの服部 剛さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星屑ノ唄_- 服部 剛自由詩608-8-30
蝉と人_- 服部 剛自由詩308-8-30

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