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女の声は聞き飽きている

猫なで声も風呂には要らない

空と海の境目にあるという線がどうかしたか

視線にうつす

飛んでいる鳥が寂しがっているようにでも見えるのか

九九をいくつ ....
 
羽を跳ねる
パネルを器用にとじて
鳥は止む

空は青く
そのかなたに生えた
おなじ色だけのソーラーを
背中で掴もうとする

てのひらを合わせる
人と人にも似た
ぬくもりから ....
代表的な慣用句の吹いてゐる
あなたのちらす白馬の騎士を厳粛な最も密度が大きくなる
水中における自然の浄化作用の晒された秘匿されるべきものを道でも
未練の修道士が打ち明けたによってのみ温室効果のう ....
あの強い光のかたまりが
拾いあつめた白熱灯だとは
知らんふりをしていた
あの広い体育館の隅には
引きずってきた観葉植物を並べ
目張りされた窓の中
私は地球を繕うと
感情の産ま ....

一か月が
余りに速く過ぎ去るような気がして
どうしようもない
服を着替える間もなく
あっという間に秋である
外ではまるで軍隊のように
流行なのか
同じ型の服を身につけた女子が
勇 ....
木の枝葉は肉食性、蜘蛛の巣のように光を捕食する。親である光は木の濃度に熔かされて死んだ。光の遺児は静かに渦巻き始め、魚のような復讐に、軋んだ泳路を貸し与える。遺児の波長が復讐の長さを測る単位となる。遺 .... ほら観てご覧
あれが宣伝行為だよ
釘を打とう
ああ 釘を打とう
乳母車からはみ出した者へ
薬を与え続ける
金で夢が買えるのだと
無防備な口から漏れる声を
塞ぐ優しさなど知らずに

俺は夢を買ったのだ
たまに二枚以上入ってる
ラーメンばあなら見抜ける ....
口先だけの約束が大小飛び交う日暮れ時
お前の言葉もどこか伝言めいて
超光速の人の流れを ただ 見送るだけ
ケーブルを担がない 最果ての電柱
剥げかけたコールタール 泣いているのか チャーイカ  ....
ダニエルは犬だ。ゴミ箱の前で、線路の影で、
夜を待っている犬だ。月が湿っている。赤くなる
空の前で、ゴミ箱がぼやけている。陽炎の
中のダニエル。ゴミ箱は青。霧雨も
降らないのに、電車は光をつけ ....
ラップして…

もいちどそれを
ラップした

寝ても冷めても再加熱
すればいいとは!
ぼろぼろ
目からうろこ

やーらーれーたー
(シャキーン)

とりあえずの解凍
何度で ....

掃除をすると
部屋の四隅から
無限に白い米粒が出てくる
表面は乾いて
埃にまみれて
まるで
昔わたしが産み落として
そのまま捨てた卵のようだ


遠くに見えるラブ・ホテルの ....
不思議なアパートで
ときどき壁にコオロギが現れた
確かに昔、旅行中に逃げ出されて
部屋中コオロギだらけだったこともあったけど
それももうずいぶんと何年も前のことだった

二階の突き当たりの ....
黒鷹 もう飛び去ってください
 
雪が降る前に漂う 骨までしみる寒さ
真っ白な驚喜に始まった 
救い主と幼馴染の少年の目線
静かに溶ける スコーン ....
高い空から降りてくる
静謐な空気は
体内に残っている熱を
急速に冷ましてくれるので
くちり
と くしゃみ一つが合図となり
人肌恋しい身体を思い出す
機を織る音は雨の音に似ている
人の心臓が脈打つ期待と怯えが
まったき雫になって林の上に降り注ぐ
神が御座においでになる
{引用=
  長い雨季がやってきた

月の半分は水がついてしまう ....
片手で空中にまるをつくる
親指をくちびるにもってゆき
その場の空気を吸い込む
恐怖も限界も肺にためつつ
決して傾かず真っすぐに息を吐き出す
履き心地の悪い靴なんて捨てちまいな  ....
思いのほか強くてうまい酒が入ってた

あれは酒入りチョコなんかじゃなくて

猪口で作った瓶入りの酒だ

なーんてなんて

どうにも手が止まらない

進む進む酒入りチョコ

実は ....
俺は男だと拳を振りかざす
前時代的な劇画のように
俺はオケラだと笑う
無頼派の原液に面くらいながら
お化け屋敷かお化けか胸を高鳴らせ
改札を開け閉めする

失うものなど何もない
ほつれ ....
「陽子、青いものー」

起立したまま微動だにしない私の横を、先生の質問はスルーと窓から外、遥か校舎の上空へ。まだわからない。分散しやすい意識をひとつ捕まえてはひとつ逃す、わざと。鳥かごのようなもの ....
硝子に押しつけた
こめかみをたどって
冷たい雨がしたたる
降車ボタンは
どれもかなしく灯りそうで
斜めに落下する、指先

目的地なんて
最初から
あるようでなかった

オクターブ ....
西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ

海の向こうで
山はいつも寝そべっている
近づくと
つぎつぎに隠れてしまう

活火山は豊かな鋭角で
休火山はやさ ....
 
演じることでしか
存在をゆるされない
かなしみは
命に及ぶ

遠いよろこびの
記憶のはてで
幻想たちが死に絶える

たそがれる
朝日を見るように
地平線に背をむけて
くっ ....
鏡で色を盗むと
空は気圏のように薄らいでいく
ひかりだけで染められたセロファン
退色した虹がいろどる夜
沈黙ではない静かな
月光の耳鳴り

声は聞こえるものだろうか
それとも伝えるもの ....
1.

五線譜の上に
真夏の
影を溶かし込んだ
日焼けのあとに そっと
くちづけをする
あけはなした窓から吹きこんでくる
セピア色に塗り固められた
チャイムの
残響

 ....

は 生きていて
   たくさんの人
を   飲み込み
      迷わせ
そして
消   し   て
      しまう


そこは
 たった
       数年
で 
 ....
おひさまいっぱい浴びたカリフラワー
たまごでとじる
そうやってたくさんとじてゆく

この部屋を出るとガス(かるい)があふれてて
ぬりかべに気まぐれに電話‐‐こんにちは‐こえはどこにあるのです ....


飲みさしのコーヒーの中に
砕けた夏を発見した
掬い上げようとしたら
逃げるみたいに砕けて沈み
底の方で銀色に光っている
人差指でかき回すと
跡形もなく溶けてしまった

 ....
潮騒が耳の奥でいつまでも鳴りやまない八月も
半ばを過ぎて
レース糸を通したように陽光が柔らかくなる
ヒグラシもそろそろ日の目を見たくなるだろう


「おまえを必ず守る」なんて言葉を
いと ....
電気コンロを見つめ
一夜限りの放火魔が
燃えるものを片手に
ライターをふらつかせる

背丈より高くはためく炎
身投げするクスサン
手繰り寄せられそうな
上気した青年の手つきと
恐る恐 ....
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