午後からは雨がやんだ

小鳥のさえずりを聴き
その翼を懐かしく思う

雨上がりの空に架かる
あの虹の向こう側には
僕の両親が住んでいる

会いに行く途中の道で
水たまりで溺れる魚が ....
 
なにか
過剰なものが
わたしの中にあります

それは
熱帯夜であることに関係なく
わたしの中に
箇条書きされていきます

かつおの刺身を
口にほうりこんでも
かつおの味はし ....
同じフロアの同じ間取り
南西向きの小さなワンルーム
好きなひとの去ったベッドに横たわり
ひとりの男の死を想ってみる

駅前のスーパーで買い物を済ませ
近く有料になるとかのレジ袋をぶら下げ
 ....
心変わりをしたい
あなたなんか忘れて
知らないひとについてゆきたい
青い嘘だと知りながら
甘い言葉をささやくひとに
さらわれて夜の向こうに
ジプシーなんかのように
なだれこみたくて
誰 ....
楽器を操る人から
音楽が聞こえてくる
ジャンルを語る人から
うたが聞こえない
欲しいものはなにかの名前
なんかじゃない

   百科事典が世界を壊していく
   たとえば民族
    ....
それは予備校の帰り道、階段の手前で不図わたしの足がとまったので
オヤどうしたのだろうと 首を傾げ かけた その瞬間
わたしは己の感覚をいっぺんに失って、わたしの頭のてっぺんをみつめていたのでした。 ....
なくしてしまったものが
消えてしまうわけではない
わたしのものでなくなっても
世界には全部ある

つまりそれは
みんなのものだけど
わたしものじゃない
すべてを知ろうとして
百科 ....
窓辺に香る黒いグラジオラス
いつか見た記憶のようだった
車のライトがフラッシュバックのように
無言の部屋を通り過ぎてゆく


雨夜の帰り道
突然君にくちづけた
あのあたたかい
湿った ....
直下型地震がくるんだって。



学校にいたら確実に私は死ぬだろう。
おんぼろ校舎ごと全員死亡だろう。
と NHKでシュミレーションみながらぼんやり。
でもどこかで
いやもしかしたら自 ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな

もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
悲しみのための今日に

喜びのための明日に

ありがとう、と伝えよう


毎日は色々なことがあって

沢山の わたし を見つける


苦しいだけの今日

傷みを伴う明日
 ....
 
 
神様の影が
とかげの背中で笑っていた
太陽の光を浴びて
黄昏色になった両手
 
家の垣根を縫って
虫捕り網は無造作に
その、ゆるいゆるい体を
風に晒して泣き出す
 
好 ....
 
駅前の 商店街の
こぎたない
忘れ去られた ボタン屋に
 
おそろいの
カフスボタンを
買いに行こう


お揃いのシャツを買って

僕の右そで
君の左そで  ....
 
さっきまで

少し怖い夢を見ていたんだ

もう覚えてないけれど

だからホッとしているのかな

左耳のピアスの穴ごしに見る

生まれたての世界に

君がいち ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
お父さんにじゅうりんされて
きもちいいとおもったことが
いちどでもあるこどもたちが
おとなになって かいた詩が
ポエムから追放されて
どこにも国がない


戦車をのりもののようにのりこ ....
さとう 星子さんのおすすめリスト(77)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
溺れる魚- 皆月 零 ...自由詩21*08-8-9
わたしの中のなにかたち- 小川 葉自由詩3*08-8-3
孤独なひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*08-6-24
心変わりをしたい- 石瀬琳々自由詩6*08-6-12
あなたは分類、されてしまった- たりぽん ...自由詩16*08-6-8
普通のはなし- 因子自由詩2*08-6-2
せかいにはぜんぶ- たりぽん ...自由詩708-5-26
くちづけ- 石瀬琳々自由詩7*08-4-25
そんな都合のいいことあるわけねーだろ- 因子自由詩3*08-4-7
いのちのなまえ- 佐野権太自由詩46*08-3-1
しなやかに- 渡邊永遠自由詩308-2-24
少年は優しい朝に目覚める- ゆるこ自由詩308-2-1
カフス- アズアミ自由詩207-8-30
レモンティー- アズアミ自由詩407-8-29
捨てられない運動靴- 恋月 ぴ ...自由詩47*06-8-1
ポエムの国- モリマサ ...自由詩28+*05-12-1

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