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曇の奥を塗る機械
膝より低く咲く冷気
土の下に見つけた花
あなただけが見つめた花


後ろ姿の母の電話が
谷の底に沈んでいる
言葉は未だ
鳴りつづけている


 ....
灰とむらさき
雨の上の火
かわいた光
海と曇
午後の髪
見つめる目


はざまの冬
まばたきの子
すぎさる たなびく
包み紙の旗
変わりつづける
足跡に降る
置 ....
何処へゆく何処を向いても冬の日に無数の星のなかのかげろう



読み仮名は誰のためでもあらずしてただ自らの崩れし証



細く在るからだすべてに陽を浴びる幽かな ....
水のそばに
水の羽があり
四つの水を映している

ひとつだけ蒼い波が来る
ふいにひろがり すぐに消え
ふたたびふたたびをくりかえす

窓に打ち寄せ
つもる影
屋根のつら ....
手首をすぎる風の先に
向かい合う双つの枯れ木があり
雨に雨を降らせている



夜が増すごとに
熱は辺をゆく
遠くも近くも ただ打ち寄せる

朝の裾が笑い
見えな ....
音の闇があり
むらさきがあり
白い泡を染め
闇を抜ける


夜の会話が屋根を歩き
窓から入り
まばたきに驚き
再び出てゆく


夜に咲く花と脇道
小さく手を振る気 ....
さくらさんの木立 悟さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜とまなざし- 木立 悟自由詩209-1-26
- 木立 悟自由詩508-12-10
冬とかげろう- 木立 悟短歌408-12-2
時と音- 木立 悟自由詩708-9-30
呼鐘- 木立 悟自由詩508-9-13
時と夜- 木立 悟自由詩1608-8-18

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