すべてのおすすめ
呼吸を確かめるように
胸の一番奥から
茶柱を吹くように
耳元にささやくように

わたしの呼気は
シャボン玉のように
きらきらふわふわと舞って
パチンと消えてしまう
不慣れなかたち ....
月を遠ざけるものを捜して
迷い込んだ森

薄紙で封印された
わたしを引き裂いて
生まれてくるものがある
皮膚がわたしを押さえつけていた
だから、だ

破りとられて流し続ける
温かい ....
散歩の途中で犬が逃げた
工事車両の大きな音に
驚いて走っていった

奴はリードを付けたまま
なのに
公園の草むらで
見失う

さがす、捜し回る
いつもの散歩道
立ち寄る電信柱
 ....
今夜の月は
半分しかないのに
風力発電の三枚羽根に
砕かれている
居場所がなくて
ぐるぐると、さまようものも
照らし出されれば美しいのだろう
今日も祈っている

風車越しに月を掴もう ....
雨の温度が秋であれば
降りしきる時が吹かせる
あの風が好きだ

小雨であれば
プリントアウトした君からのメールを
焚き火にくべよう。

消去するときは軽々しい一瞬だったけど
剥がして ....
砂に埋もれ
沈みそうに生きて
手の届く範囲の幸せを
ただただ全うする
あたりまえに生きることが

どうして
美しくないと
思っていたのだろう

  みんなの中に居るか
  「だれ ....
行き先も知らない船から
紙テープを投げて
わたしは今日、生まれよう
別れを告げるために投げるのではなく
離れるために切れるのでもない
風に大きなループを描き
旅立つために

    ....
さくらさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はじける、そらから- たりぽん ...自由詩508-10-26
あわせかがみ- たりぽん ...自由詩22+*08-10-19
犬が走って- たりぽん ...自由詩508-10-12
胸の前で祈るように携帯を- たりぽん ...自由詩22*08-9-27
眠りたい、雨の日は- たりぽん ...自由詩17*08-9-21
よわき星雲への- たりぽん ...自由詩18*08-9-7
冬の港で生まれた- たりぽん ...自由詩24*08-7-18

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する