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立ちすくんだ私の頬を
ゆっくりとつたう
何かが、わからなくて
くわぁっと声が漏れる
※
あなたの電話の声は、
どこか戸惑いの輪郭を描く
触れることのない寂 ....
冬の継ぎ目を
誰にも気づかれないように
走りさったあの日
あの日は毎年やってくる
それは 玄関の扉を開くと同時に
背中に 過去を想い出す懐かしい匂いと
肩に もどか ....
秋を潤わす金色の木立は
この時季、配色に惑うのです
茜色に染まった夕陽は
黄熟した稲穂を金色に光らせ
時を刻む砂時計に全てを託した
ざわめきと胸の鼓動は止まらない
....
あなたはいつもより優しい目で
私を透かして見つめる
お互いの記憶に
後悔なんてない
暗闇でわたしにそっとささやく優しさと
ひたむきで不器用な生き方も
あなたを象るすべ ....