すべてのおすすめ
午前零時のもやもや月明かりの先に
お猿のシンバル リズムを刻む
シャンシャン
シャンシャン
少しずつ大きく
風にそよぐ待宵草も
霞んで遠く消え隠れ
ジャンジャン
....
どうやらここがとてもとても明日で
透明なはずのここは鈍く曇っていて
上を見上げればちょっと青みがかっていて
(水槽だよな)
なんて
ぼんやりしてみたりもする
息苦しいのはきっと酸欠だから
....
私は誰でしょう
こう問いかけて、応えてくれる人がいるだろうか
自問自答は風邪薬に似てあまり効き目がないのだが
半分は優しさで出来ているのでしょうがない(自分への)
どうにも居場所が無いよう ....
誰もいない路地裏の街灯の下
空を見上げて呟く
少女 一人
星も月もない夜に
膝を抱えてうずくまり
火照った脈を測りながら
忘れ去られた夢を食べながら
獏は大きくなった
誰も望みもし ....