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せつな過ぎて 街灯に浮かんで逃げる自分の影に泣けてくる
おれが移動すればおれの影も動く
泣いてても笑ってても 影の表情や温度は変わらん
光の帯となって過ぎ去ってゆく特急列車の通過
おれは野菜と ....
 黄色く塗られたカラスが
 朝のバスに轢かれ
 夜のバスにも轢かれた


 親がつけた
 火事のなかで
 こどもたちは遊び
 眠る


 道端に転がる
 ひび割 ....
  ショートカットして 編集される 僕の心臓の位置が間違ってる
  僕は警告を鳴らす マクドナルドの店員のような笑顔で
  白い黒板に向かって 正しい位置はここだと
  工場で作 ....
 公園の水のほとりで
 老人が自爆している
 ソフトクリーム胸に突き刺しながら


 芥子色のニット帽が
 つぶれて落ちている
 喘ぐ声は、聞こえない


 だ ....
 




 石を投げたら
 海に波紋ができた
 ルーツ
 無駄にして
 深いところに落ちる
 波紋を見上げて
 できそこないの光に触れる
 棒読みの辞書の中に
 金字の注釈 ....
  
 

 もうこうなりゃポカスカ日和だ
 立っていると
 足がくらげになってしまうほど
 あったかかった
 午後三時の図書館の屋上は
 どの午後より
 死んじゃってる、と
 お ....
 
 まるで八百屋から飛び出してきたような見事な赤い帽子をかぶり、
 可能な限りじじいに近いボーダライン
 ぎりぎりのおっさんは黒の長靴を回転させ、
 操るのは、カゴの潰れた自転車 ....
こめかみが震える
ボタンを掛け間違えただけで
凍傷になった右腕を
いらなくなった左手でどかす


タバコの煙が
消えるのにじれだすと
地上では急に雨が降りはじめる
おれは終電 ....
うすら寒い尿道の奥地、
おれは(そこに)祝祭を感じる、
人びとは電気椅子に座って
小便を垂らし、いたいけな少女は
自分の陰毛をむしる、
のんびりと、おれは、
人びとの膝の皿を狙 ....
 牛肉牛乳だよ
 仏滅の次の日に訪れるのは
 遠くガラパゴスで
 腕のないパトロンが
 待ってる
 手提げ袋にいっぱいの
 牛肉牛乳を詰めて



 鳩胸をふくらま ....
ひたひたに濡れたティッシュの国
エレベーターガールは手芸店に通い赤いセーターを編んだ
こわれた肉を
肩にのせて
塊のfish 俺は古い順から並べる


髪が燃える匂い
俺の ....
 ボンネットの上で暮らしながら
 おれは浮き輪の目立つ格好をしている
 二酸化炭素が好きで
 画鋲がきらいだった


 クレヨンの先がつぶれて
 壁にめりこんでゆく
 ....
 






 なんて朝だ
 頭が取れて落ちそうだ
 二日酔いの後じゃ
 はらわたえぐられた青魚のように
 水面に浮かんで
 早く消えてしまうことを
 望むばかりだ
 パ ....
 かきむしる午後には水の名残りがある
 舌先でからめとる瞬間に
 横殴りに七つの寓話が駆け巡る
 床にまぶれた光の深度が増し
 垂れ落ちた髪の中にうずくまる
 渓谷の底から叫ぶ
 氷河 ....
 ハンカチを落とした 鶏の胸肉のような色
 ペンギンが踵から剥ける
 中身は大吾
 繰り返し描かれるマジックの人面魚のひげ
 さきほどは嘘だったのに
 感動を呼ぶ映画にな ....
            

 被害妄想のために
 恋人を殴って
 流れた血を見たら
 おれは生きてる気がした
 これがおれのやりたかったことだ
 やっと見つかった
 天職を ....
 勝負服 体育館に忘れたまま ひととおり 都々逸
 カエル飛びに挑戦したら ナメクジになったよ
 塩の山にぶつかって ぼくはしょっぱい水になった
 生涯は逆算に基づいてる ハイ=サイ ....
 いつものようにマンションの郵便ポストが冷たく死んでいる
 買えやしない分譲マンションのチラシ、呼びもしないデリヘルのチラシ、
 性欲ってビジネスになるんだなって納得するほどのピンクチ ....
 トップスピードの悲しみ
 えもいわれぬ快感に酔い痴れて
 俺の身体の真芯に電流感じた
 インチキでマガイモノで信頼できない心とやら
 ダムの底で眠った家屋のように
 いつに ....
  


 県庁の前でメロンパンの移動販売車が
 停まっていた
 雲のようなものが雰囲気で逃れるような
 空だった
 似たような顔をした鳩たちが
 いっせいに撃ち落された
 ....
 西日を受けて近づいてくる、
 金属であるがゆえに
 慢性的な疲労、
 付着、
 線路のレールの切っ先が、



 遮る菱型のフェンス
 歩く私は
 ただ切られ ....
 

 

 団地の13階から2階が狂おしく
 ひん曲がる
 誕生日に欲しい
 駐車場のコンクリートの一部



 さなぎのカレンダーに
 ストレートティーをぶつける
 ....
 拍手だって聞こえる
 コンビニの窓ガラスが飛び散れば
 トイレから出たばかりの浮浪者が
 好青年の中学生に殺され
 電車を待つ人々は
 一人残らず
 ホームから飛び降りた
 ....
 バナナ売り 企画物としての俺 削除事項
 ヨーロッパ市場から締め出される 展望台から人様のケツの穴が見える これを不思議なの発見なのと俺は呼ぶ
 火をつけたタバコの先っちょをつかんで笑う ....
 真昼に失敗したピエロが
 サイドカーで焦げている


 半狂乱の便所の異臭
 カットナイフ
 裂けた七面鳥の胸肉は
 性犯罪者の性癖
 

 床に敷き詰めた白 ....
 液体枯渇の脳に注射器を射す
 崖に落ちてく列車の窓に映った
 黒く変形した俺たちの姿


 微塵も穢れなき青空の雷鳴を
 恐れ
 物陰で怯える
 地面に現れた ....
 得意げにまわってる
 あの子は
 何も話せないから
 おどけてるだけなんだよ
 水色の音楽の真ん中
 はしゃぎ過ぎて
 黄色のスカーフが
 ほどけて
 落ちた ....
 揺れるカーテンなんぞに感傷を重ねて
 俺はマンホールの世界にしがみついている
 堤防の下の壊れた冷蔵庫の中から生まれた
 有刺鉄線に刺さったアゲハ蝶を見上げている
 役割を終えた ....
 炎天下の国道で生まれた俺は本能的に四つ足で生きる
 燃える街路樹は火力を増して
 国道を走る車の後部座席を焼き払う
 揺らぐアスファルトの先で生まれた幻影を打ち破る視力を
 ....
 ぼくたちの見えるところ見えないところ
 繰り返される欲望の衝突のおかげで
 ぼくたちはもぬけの殻になってしまった
 風鈴がチリンと一つだけ鳴る
 意味を終えた紙吹雪のように
 ....
鏡文字さんのカンチェルスキスさんおすすめリスト(112)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
穴を掘れ- カンチェ ...自由詩308-1-24
黄色く塗られたカラス- カンチェ ...自由詩408-1-17
ひどい塊- カンチェ ...自由詩308-1-13
ソフ- カンチェ ...自由詩1007-10-17
スプウンの上での出来事- カンチェ ...自由詩707-10-3
右手の甲にそら豆- カンチェ ...自由詩1107-3-3
ニカラグア競争男- カンチェ ...自由詩507-2-18
汚物- カンチェ ...自由詩507-2-4
祝祭スピン- カンチェ ...自由詩307-2-2
牛肉牛乳- カンチェ ...自由詩207-1-28
ひかる、うんこ拭いて。- カンチェ ...自由詩207-1-21
不安と絶望とおしるこ- カンチェ ...自由詩706-12-26
アロンアルファを塗りだくれ- カンチェ ...自由詩406-11-24
点線を結ぶ- カンチェ ...自由詩606-8-27
きんぎょ鉄パイプ- カンチェ ...自由詩206-8-7
生身の人間- カンチェ ...自由詩606-4-29
とりあえず侍- カンチェ ...自由詩406-4-1
喝采のクレオパトラ- カンチェ ...自由詩806-2-6
ナトリウム- カンチェ ...自由詩605-11-29
A_to_Z_窒息紳士淑女_- カンチェ ...自由詩405-11-29
改造記録- カンチェ ...自由詩305-11-28
トーマスブロッコリーサラダ- カンチェ ...自由詩605-11-10
毎秒急死- カンチェ ...自由詩205-10-28
手羽先スタディー- カンチェ ...自由詩405-10-7
ハバネロの唇- カンチェ ...自由詩305-10-4
4分39秒- カンチェ ...自由詩605-9-21
ころがるちゅうしん- カンチェ ...自由詩10*05-9-14
行方不明の朝- カンチェ ...自由詩3*05-9-14
当たり前に死んでいくだろう- カンチェ ...自由詩5*05-9-14
やさしい活気が乱暴に穴を開けた- カンチェ ...自由詩8*05-9-12

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