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ランドスケープでみるゴーストに笑いかけてみる
歯茎が乾いてしまった


あたしは隆起した巨大なステージ
たとえばアリゾナをバックにスナップをとる
「もっと自然に!」
つきだしたピー ....
片手で空中にまるをつくる
親指をくちびるにもってゆき
その場の空気を吸い込む
恐怖も限界も肺にためつつ
決して傾かず真っすぐに息を吐き出す
履き心地の悪い靴なんて捨てちまいな  ....
誰もいない路地裏の街灯の下
空を見上げて呟く
少女 一人
星も月もない夜に
膝を抱えてうずくまり
火照った脈を測りながら

忘れ去られた夢を食べながら
獏は大きくなった
誰も望みもし ....
 
雷が ガリガリと鳴って
コップを グニグニと 洗ったので
菜の花を 見に行ったのだった
ねえ 菜の花を 見たこと ある
たくさんの 菜の花よ
いちめんの 菜の花よ
歌にも あるのよ
 ....
僅かな希望を視界の端にとらえる。
子供の頃夢にみた幻想に、未だ憧れているなんて。
細やかな気遣いだ。
夜は、さらに暗く更ける。


蛍光灯、蛾。
光るのをやめた。


化学物質 ....
ドラマに飲み込まれたマンマ
主人公していると

せっかく

プログラムに仕込まれて
ヤリコマれたまんまなテレビどおりの人達の
悲しい姿に気付けているのに

壊されるよ

ドラマに ....
 
おとこが悪い
というほど
おんなたちも悪くなかった
そのように
時価三百十五円税込の
ノオトには記されていて
比較的それは少し高価だったが
世界の絶望に見合うほどではなかったので
 ....

めざめたら
体中が赤の水玉だらけになっていた
なんだか痒くて仕方がない
そのうえ頭皮にまで広がってるらしく
頭をかきむしらないといられない

体中かきむしっていたら
いつしかわたし ....
 
 
 
村のしくみ


西の空に
捨てられた村がある

誰もがそこで
暮らすことができた

今日は村長さんの
誕生日だった

まだ生まれてなかった


+

 ....
{引用=月夜の{ルビ泡沫=うたかた}
ひらいた辞書に
針をおとす}

夜の端を
そっとめくると
月は
その裏側で
輪郭をにじませる

言の葉は
月影を背負い
蝉時雨の風と
果 ....
  つめたいものは
  夏にある



  傷つけられたもの
  貶められたもの
  苛まれたもの
  生きていたもの
  葬られたもの



  冷蔵庫を開ければ
 ....
だいぶ昔に読んだのだけれど
北杜夫はトニオとともに
市民と詩人の問題をそのままに受け止めてしまった
マンは対立命題のつもりだったらしいけど

そんな北杜夫が好きだったと言っていいかな
もち ....
切り詰められた言葉しか持たない子供たちは
短い針で生爪をつつき合い
TVで覚えた微笑みをかぶりながら
不信感を募らせている
青空と死を望み
重たい関節をひきずって
ゆがみ合っている
物心 ....
{ルビ襤褸=ぼろ}雑巾のような犬を拾った



かわいそうだからウエットティッシュと名付けた



しめった塊の集束体でさえも



肉体と呼ぶ、悲しい慣習があるの ....

空の上にはきっと
もうひとつの空があって
雲の死骸や
産まれたばかりの星が
触られるのを待っている
夜闇の裏にはきっと
もうひとつの闇があって
焼きついた月光や
あいまいな朝が
 ....
渚にビーチパラソル立てて
波打ち際ではしゃぐ彼女ら
挑発的な水着を着用して
挑発的な肉体を震わせて
真夏に躍動する彼女らに
なす術なく踏み潰されてゆく
砂中のあさりの哀しみを
あなた方は ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
「なくさないでね」と
母親に渡された乗車券
握り締める
チクチクと
手のひらに刺さる角っこ


手の中の
小さな痛み
それがあの日の
わたしのすべて


チクチクと
手のひ ....
僕は夢の国に住んでいる
愉快な友達だってたくさんいた
肌の色の病気の熊
言語障害のアヒル
狂犬

僕は笑い続けた 血を吐くまで笑い続けた
僕は踊り続けた 気が狂うまで踊り続けた

僕 ....
ひどく繊細なうすばかげろうがフェラーリの排気ガスを消化していく。そのうすばかげろうを砂場の幼女が記憶に残し胎児の記憶を曖昧にしていく。養殖され、養殖されていく幼女、どさりと汚い音は、スリーピースの黒い .... そう コミュニケーションをとるために人は
言葉以外のものに多くを依存していると
大学の頃に聞きかじった

それでも人は詩を書こうとする
言葉を使って
言葉しか使わずに

詩は言葉だ
 ....
 
こどもができたの
と、いうと
嘘をつけ、といわれ
生まれてきたのは正真正銘
ロボットの赤ちゃん
の、はずだったのに
人間の
あなたの赤ちゃんよ

それでも
ロボットの子供にふ ....
もやのなかのきいろいひまわりたちみたく
呼吸する
はりつめていく明け方の透明の空中に
うでをまっすぐにのばしました
旗ばかりがばたばたして「これが本当の自由」なんだなって
コンビニのコピー機 ....
汗っかきな子でねぇ
いっつも首にタオル巻いて
シャツの首元なんかすぐに
茶色くなっちゃってねぇ
ほんと汗ばっかりかいてたよ

あの子の座ってた石は
すぐにわかったな
お尻の形に濡れてて ....
銃声が鳴り響いたもんだから
運動会でも始まったのかと思い
颯爽とクラウチングスタートを決めたんだ

だけど走ってきたのは兵隊さんで
銃口をこちらに向けるもんだから
慌てて草群に逃 ....
暗がりに線の生きものがいて
音を切る円を描きながら
向かいあい 抱きあい
離れてゆく


陽の鱗が
じっとしている
割れてはそそぎ
鏡を反す


水音に挟ま ....
  予定地
  なにかの



  駐車場の?
  マンションの?
  銀行の?
  予定地……



  夜 予定地に
  電気が光を落とす
  朝 予定地に
 ....
小銭をじゃらじゃらさせてる
オジサンは
時代は買えないが
切符は買える

路線図に目を凝らしてる
オジサンは
時代には乗れないが
電車には乗れる

ホームの端で背中を丸める
 ....
黄昏に雨のタンクを
抱えた雷様は

うなだれた朝顔に
でかい杓で
冷えた御馳走を


空を蹴散らし

どかどかと

太い腕に
太い足


毛むくじゃらの ....
アスファルト
誘う
アスファルト
瞬く
水銀灯に照らされて


   ちかりちかり
      ちかりちかり


星座を忘れた
空の為
空を仰げぬ
者の為
何度も
何度 ....
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