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ぎゅー
とか言いながら
小学生の次女が背中から抱き付く
突然の攻撃に弱い僕は
反射的に振り払う仕草をする
から彼女は頬を膨らます
いつものパターン
だけど今日はちょっと事情が違っ ....
北区にあるショッピングモールに移転することになって
先週末をもって閉店するはずだったエスニック衣料のお店
何故か今日も店を開いている
お店の移転を告げるポップ
その「6月末日を ....
携帯電話のカメラモードを
セピアにセットして
梅雨の晴れ間の街を歩く
写り込む世界は
春まだ浅い砂浜で風に吹かれ
総てをなくしてしまったことを悟った
あの時のまま止まったように
....
静かに醒めながら燃えていたい
夏の陽射しに身を溶かしながら
冬の大気にカラカラに乾きながら
感性は既にブスブスと燻されて
炭を纏って汚れちまって
地肌なんて見えはしないしそのうえ
燻さ ....
{画像=090909004233.jpg}
現場監督が路面に
配管図面をトレースした
作業の痕跡
解かれることを意図しない暗号が
街の中に密かに生きている
それはシンプルな記号 ....
綿ぼこりが部屋の片隅で
クルクルと回っている
小さなつむじ風が
部屋の中で起こっている
ふたつ、みっつ、
意志を持って踊るように
寄り添ってクルクルと回る
部屋に吹き込む風が ....
強い風が
いろんなガラクタを
吹き飛ばして残ったのは
からっぽの青空
どこまでも視線を
深く高く運んで行けそうな
純粋な空色をたたえた
からっぽの空
からっぽの空から
吹き下 ....
あなたは変わらず
ぶっきらぼうで
歯に衣着せぬ物言いが
むしろ心地よい
十数年ぶりに席を並べて
仕事をする
あの頃とは
立場も背負っているモノも違うけど
変わらぬことに ....
君と僕の
柔らかすぎるところは
交わりやすくて
忘れているわけじゃないけれど
柔らかすぎるがゆえに
止まることができなくて
傷ついたと言われるまで
君に言葉を投げてしまう
....
ナイロンで滑る指
艶めかしさに酔い
月の果てに漂う
今宵の月
冴えて
今宵の月
独りで
輝いている
夜の屋内プール
水面に反射する
水銀灯・ナトリウムラン ....
異動先の職場に提出する書類を書きながら
彼女はポロポロと涙をこぼす
それは悔し涙だったのか
自分の人生を真摯に捉える人だからこそ
だれ憚ることなく感情を顕わにする人とは
僕は見ていな ....
青空に向かうクレーンが指し示す方向に
ハンドルを切りながら
その造形の美しさに目を奪われる
一瞬
アクセルを踏み込むと滑らかに
あまりにも滑らかに加速していく車
陸橋の上り坂をカタ ....
新宿の高層ビル群のすぐ裏手
ありふれた住宅街が広がる
(歩いている)
かつては丘陵地帯だったであろう
上り坂そして下り坂また上り坂
(立ち止まる)
雀の声烏の声
ヘリコプ ....
ひよりさんのkauzakさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
父性
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kauz ...
自由詩
10*
08-7-21
照れ隠し
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kauz ...
自由詩
5*
08-7-15
ヨウ素液世界
-
kauz ...
自由詩
12*
08-7-12
感性
-
kauz ...
自由詩
6*
08-6-24
路上の絵画
-
kauz ...
自由詩
12*
08-6-21
つむじ風
-
kauz ...
自由詩
8*
08-6-18
青空
-
kauz ...
自由詩
9*
08-5-19
再会
-
kauz ...
自由詩
6*
08-4-25
諍いのあとで
-
kauz ...
自由詩
6*
08-4-22
ナイロン
-
kauz ...
自由詩
11*
08-4-16
夕刻の事務室で彼女は涙をこぼす
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kauz ...
自由詩
6*
08-4-13
青空とクレーン
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kauz ...
自由詩
5*
08-4-6
西新宿四丁目界隈
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kauz ...
自由詩
8*
08-3-22
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