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Boy
話のわかる先輩とグラスを重ね 
生意気を言い放っては 
頭を撫でられている

Boy
姉さん達より自分の肌を瑞々しいと言った後
懸命にフォローの言葉で繕って
やっぱり頭を撫 ....
「 あぁ あぁ あぁ あぁ
  
  嗚呼 嗚呼 嗚呼 嗚呼 ・・・ 」

休日の公園
木々の上から
{ルビ烏等=からすら}ののどかな調べに
地上の鳩等も舞い踊る
噴水のほとり
餌 ....
午前零時半
歌舞伎町の片隅
長旅で東京に辿り着いた女は
コートに{ルビ包=くる}まりしゃがんで
コンビニで買ったおにぎりを
むしゃむしゃと喰っていた

隣で塀にもたれた僕は
熱い缶コー ....
もくもくと
ただもくもくと
ふくらむままに
あなたをだいじにすればいいのに

入道雲の中では
小さくちぎれた雨雲が
ちくり ちくり と
針の雨を降らせ
あふれる想いを傷つけます
 ....
ランドマークタワーの5階から見渡す
みなとみらいの夜景

観覧車の時計が8時を告げる

心臓の鼓動で時を刻む
電気の秒針のまにまに隠れたゴンドラで
想いを重ねる恋人達

{ルビ巨 ....
昨日見た夢の中で
銀世界の夜
雪だるま達が
無言の笑い声を響かせ
雪合戦をしていた

目覚めたベッドから
窓を開けると
おととい冬の子供等が
煙の吐息昇らせて
きゃっきゃっ とつく ....
石の階段を{ルビ真=ま}っ{ルビ直=す}ぐ上ると
{ルビ古=いにしえ}の文人達が林に眠る東慶寺

境内の門の向こうには
紅白の梅園が広がり
石畳の正面奥に
惑いなき御顔で座る大仏

  ....
若い頃
「やさしさ」は理想の全てで
自分や人の 心も 体も
真っ白なペンキで塗りたくろうとしていた

大人になるにつれ
白いペンキはふしぶしで{ルビ剥=は}がれ落ちた

テレビの箱 ....
あらすじどおり進めない
「自分」を脱いで 窓から{ルビ棄=す}てて
惑いなき心の原石のみを
この部屋に残したい

汚れの落ちない
「自分」を脱いで
洗濯機に放り込みたい

{ルビ筒状 ....
見知らぬ都会の夜
人ごみをかき分け
「すみません、手相の勉強をしてる者ですが」
の声を会釈でよけ
{ルビ潜=もぐ}りこんだカフェでコーヒーを1杯

( 日中の{ルビ時間=とき}は遠き夢な ....
小学生の頃 道徳の授業で
トマホークというミサイルの映像を見せられた

昼休みの図書室で
「はだしのゲン」を読んだ

全身を包帯で覆われた母親が
生と死の境目で
息子の名を
とぎ ....
化膿したにきびをいじる
傷跡が残る 
あわてて薬をぬる

受話器に手を伸ばし 君を励ます
受話器を置いた後 互いの傷口はひろがる

醜く口をひらいた{ルビ腫瘍=しゅよう}が 闇に 笑う  ....
新宿の路上 ヒッピーをきどる若者達は
ダンボールひいて妙な感触の良さを味わい
くだらないトークを楽しみ
夜明けを待つ 真夜中の歌舞伎町

消えぬネオン街に行き交う人々
ぎたあ弾き語る路上 ....
土曜日の夜
賑わうレストランの
窓越しに一本のポプラが
誰にも気づかれず 
静かなものごしで
あるべき場所に立っている

時折吹く夜風に
大きい緑の葉を揺らしながら
今迄にどれほどの ....
ひよりさんの服部 剛さんおすすめリスト(134)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
川の底に置かれた石- 服部 剛自由詩9*04-3-28
日々の谷間で- 服部 剛自由詩404-3-24
紙っぺらに漱石の顔- 服部 剛自由詩204-2-25
雲の泉- 服部 剛自由詩4*04-2-11
2002_6/1_8:00pm_@Yokohama- 服部 剛自由詩3*04-2-1
冬の登校- 服部 剛自由詩704-1-17
弥生・三月・夢見月_ー北鎌倉・東慶寺にてー_- 服部 剛自由詩4*04-1-3
荷物違い- 服部 剛自由詩2*03-12-6
蒸発- 服部 剛自由詩2*03-11-23
しまパンえれじい- 服部 剛自由詩5*03-11-22
黙示- 服部 剛自由詩5*03-11-7
満月の宵- 服部 剛自由詩2*03-11-1
バビロン街の夜明け- 服部 剛自由詩803-10-28
ポプラの木- 服部 剛自由詩2*03-10-26

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