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白い息
私の中でお湯が沸いたみたい
手袋に
マフラーに
ほわわ〜ん
冷めないうちに
あなたの心に
紅茶をいれさせて
星が流れる
この頬に
いくつも いくつも
きらめいて
空へ還ることなく
地へと散って
消えてゆく
君には聴こえる?
このきらめきが
深い想いをうけた
このきらめきが
蒼い月影が波に揺れる
潮の音が耳に心地良い
私の夢をなぐさめるのに
他の音はいらない
ただ目に映る希望は
魂の幻影なのだと
いつか時が運び去った君は
そういっていたような気がする
今で ....
からっぽに 火をつけると
からっぽが 燃えて
からっぽな 炎
からっぽな 光
からっぽな 私は
からっぽ なので
暖まることが できない
それでも
から ....
「ありがとう さようなら・・・」
そんなセリフは言えるのに
君は最後まであやまらなかった
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ
いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
青い空が眩しい午後は
雨の夜が恋しい
雨の夜はひとり
長い長い夢が始まる
夢の中は真っ暗で
見えない手を探る
探した手は
いつも冷たい
冷たい手に怯え
暗闇に影が差す ....
不意に
香り
する時ある
身体を
幾度も洗い
新しい
香りもつけているのに
こんなにも
意識が震える程
私は
一人であるのに
毛穴に
体中に
....
君は日光を見ると
「まぶしい」
っていやがるから
僕は月明かりのように
君をそっと包みます
だから君は
僕のそばで
星のように小さく輝いていてください
1等星じゃなくてもい ....
真っ赤な嘘がばれて
だんまりを決め込むことにした
普段着もしない
真っ赤なセーターなんか来たせい
だんまりを決め込んだ
はずなのに
腹の虫が容赦なく沈黙を破る
そこにある真っ赤な林檎 ....
両手ですくった希望
こぼすこと おそれないで
とおく とおく 運命の星がおいつけないほど
はしっていったら
両手重ねて 強く願ったら
今のこの気持ち 思い出に ならないの?
き ....
水色一色で塗り固められた空
そこは一切の混じりもなく
澄んだ世界が広がる
鋼鉄の塊が通ることもなく
小さな鳥達すらいなくなった
空は常に黙し何も語らない
....
{引用=
「顔には微笑みを 背後でくだらない奴らが騒いでいたとしても」
― Pete Rock & C.L.Smooth "It's on you"
....
私は大丈夫をいくつ届けたのだろう
透明な彼女は
今にも白い光の中 消えゆきそうだったのだ
”四六時中”は彼女のそばにあるけれど
重い闇だったと泣いていた
透明な手足をうんと伸ばして 世界 ....
ペッ、
地面に唾を吐いたら、
そこに
てんとう虫がいた。
羽を一枚無くしたのか
もう飛べないらしい。
それでも
一生懸命
どこかに行くらしい。
カラカラ
突然、踊りだし ....
吠えるものが増してゆく
渦まくものが増してゆく
雨の終わりに流れ込むもの
ひとつの腕に映り込むもの
うねりは低く増してゆく
車輪と鉄柵
夜の雪雲
曲がり角の精霊
火 ....
「寒い寒い」
と言いながら
君は服を脱ぐ
「まったくだ」
なんていいながら
僕も服を脱ぐ
どこの雪山でもない
関西の片隅で
僕らは
お互いを確かめ合うように
確かに
しっ ....
星砂の夕べ
ファクスからでてきた
きみが
あんまりうすっぺらで
それはそれは
過日の約束ほどに
ぺらぺらだったので
ぼくは
受信エラー。
とだけ 書いて
南の窓から ....
ピエロの「ぴ」は
ぴゅうって吹く風の「ぴ」
ピエロの「え」は
えーんっていう泣き声の「え」
ピエロの「ろ」は
色も形もなーんにもないロマンの「ろ」
じゃないことは解ってるんだっ ....
冬が街をすっぽりおおったら
この心も凍りついて
何も感じなくなれるかな?
君の心はすでに
凍りついているようだけど
バス停にたたずんで
はるかに見わたせる
せわしい時を
待っている ....
あぁ
という間に
冬が過ぎて春を飛び越えて夏の風になり
秋のすべてを閉じ込めて
あたし
25歳
もう
なんだか やんなっちゃう
カレシと別れてから
カラダがじんじん ....
季節が変わる
気づかないくらいにひっそりと
空が色を変え
風が匂いを変え
木々が葉を散らし始める
わたしたちは
何を見ているのだろう
雨が降り
....
依存している
依存している
アンタが居なくなる
そう考えるのが一番怖い
依存している
依存している
君は麻薬
そう思う自分に対し苦笑がこぼれる
お互 ....
半泣きの月を見上げてこんばんは
背筋に刺さる いくつもの瓶
壊れた背中を抱え込み
優しくさする その腕と
作り笑いも 爽やかな
あれから幾晩たったかな
満月の 兎は赤い眼をこす ....
やがて来る、終わり、に向かって
ぼくたちはひた走る
ともすると
くずれて、皮膚さえも通り抜けてしまいそうな
微粒子たち、
さらら、さらら、な
透明、な
前ばかり見ていたら
追い ....
あるとき 泣きたくなって
でも 上手く泣くことが
できなかったので
半ばムリヤリ
「泣けるから!」と貸してくれた
レンアイ映画を見た
やっぱり それでも
....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている
初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
風はいつでも強いかな?
空はいつでも暗いかな?
ちがうよね
やさしい風も
あかるい空も
あるじゃない
不幸ばかりは続かない
素直になろうよ
私たち!
心のわだかまり
な ....
木洩れ日
まぶしい
夏の午後
見上げた
そらから
見え隠れ
青いお空
かくれんぼ
小さな小鳥
かくれんぼ
人の向こう側に横たわる人よ
横たわる人を跨ぐ人よ
潰された眼は見ていただろうか
白く透ける少女の抜け殻を
地下水脈の夜光虫を
皮膜に隠された結晶体を
地は焦げるほどではなく ....
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