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朽ちたこの身体に 縫い付けているだけの
手足で今日も 街を這うよ

ギリギリのところまで行って 何も無かったら
それはそれで いいのだけれど

ただ体だけが疲れていて
唯一、身体と繋がっ ....
跳ねるのどの熱さが手の平から伝わってくる
君は水面に顔出す金魚のように喘いでいる
昼下がり 西日は容赦なく目を射ち
閉じたまぶたで君を切断してみたい
どうしようもなく疑わしい 薄い影を踏み ....
角砂糖ひとつ分のダリで歪んだ
そんな私の記憶の個室
父が一杯の水を差し出す
母が一輪の花を差す
それがかつての始まり
最後に望む光景

角砂糖ふたつ分のダリで歪んだ
そんな私の記憶の個 ....
灰色の道を 千切れた
白い線が 刹那に通り過ぎ

目で追っては 疲れた瞼を
こすりもせずに 遥か地上の
景色を見下げる

椅子に座った身体は
いよいよ速度を 上げていき
目まぐるしく ....
ある真夏の日
万障繰り合わせの上
故郷の川で
友釣りを始めた

はじめに私を鼻に掛けて
流心に泳がせていく
すると懐かしい
あの顔とあの顔が
あの顔のまま針に掛かって
 ....
君の唇から放たれた輪を
君の目の前で潜ろう
君がまんまるの目で俺の目を見てくれたなら
ほほえみ弾けさせて応えよう
漂うホンダワラのブーケを投げたら
君は受け取ってくれる?
君がホンダワラの ....
おはよう

おはよ

オルゴール壊れた

あの音色は二度と戻らない

今日、何すんの

何もしないの

だって暑いんだもん

真夏の海岸を少年が駆けてく

アクセルを踏 ....
{引用=

今日も
平熱だから
よかった
歩けるし歌える
見られるし聞こえる

追いかけて
腹の底から叫ぶ


不似合いな湖面に鮮やかな月のひかりが
さざ波としてりらりらと受けとめ



くれたからとけあおうと 
小さな魚が沈黙の藻が抱いている ....
自分の髪が煩わしくなるとき
夏の訪れを感じる
いっそ丸坊主にでもしてしまおうか
と思っては、躊躇う

長袖に隠れていた腕が
恥じらいながら顔を出し
外気に近づいた脇が
風の気配にスー ....
春に連行されます
籠から逸れた、いき方
春に連行されます
たおやかな影を纏い
籠から逸れた私を春は見逃さない
永遠、それは感覚を捨てること
研ぎ澄まされた、生きた感覚で《私》を放棄すること ....
世界さいごの日


こどもたちが手をつないでうたっている

あぶらまみれの海に清い輪がかかる

「いってらっしゃい」「さようなら」

ひとびとはオルゴールの粒になる

こども ....
灼熱の片隅で
擦れ合う声とこえ
喧噪が
水のように
ふたりを追いかけてくる

ことばが
喧噪に濡れながら
絡みつく薄い皮膜
喧噪が証明する
わたしたちは一人という事実

けれど ....
たぶん何もなかったんだ
けど
僕はもう死にかけている
君は
意識なんてしてなかった
なのに
僕は君に絶望している
何気ない言葉の螺旋が
僕の眼球を貫いて
僕は目が見えなくなる ....
 そして

 またひとり

 
 熱を帯びたままの情熱は
 時に人を傷つけ
 答えなんて変り続ける世界で迷子にならずに辿りつけることは
 とても とても 難しい

 とても
 ....
流星に穿たれて
君は人魚になった
まだ名前を持たない朝に
瑠璃色の鱗を散乱させながら

尖ったガラスの破片で
静脈をなぞると
霧に包まれていた避暑地の白樺の
腕から熱い血が流れ出した
 ....
闇だと思っていたのは
毛布にくるまった僕

悲しいくらいに晴れ渡る白黒の世界

吐き出す不満と
ぼやけてく視界

もう少し深く
潜り込んでいけば

二度と戻れない

自由の世 ....
目覚めてもこの腕に
掴みそこなったモノが
未だ忘れられないのであれば

僕は 眠る場所を間違えている


目覚めることも叶わず
何も出来なかった僕に
未だ微笑みかけるのであれば

 ....
横切る黒猫を

捕まえて

白く塗りつぶす

いや、青の方がいいか

それは鳥だったか


とにかく、そのくらいの気概が

必要なのだ

いくつかのアミノ酸と同じくらいに ....
例え遠くたって 君は君だ


カロン


いつしか忘れた 掠れた記憶
声を枯らして 泣き叫ぶ日々

閉塞空間での 僕じゃないダレカの声

全部 君に届けて
全部 知って ....
右に廻せば締まる

左に廻せば緩む

地球は常に廻り続ける

緩み続ける北半球と

締まり続ける南半球
ああようやっと読めました
ほんとうにほんとうに久し振りに
ともするとひとところばかり
見る羽目になるところでした
睨みがちでぶくぶく
凝らしてちりちり余計に霞んだ瞳
眼圧がいち ....
空にかかるあれはどうしても瞳に見える
星々よりも太陽よりも瞳に見える
悲しむように伏せていたり
驚くことがあったかのように見開いていたり
海を手繰り寄せては手放してみたり
頷いたり里芋をとっ ....
真っ白な満月が支配する夜
皇子の脳に細工をして
記憶を書き換えた
叶う筈のない思いは
かくして報われる事となった
嗚呼、罪でしょうか、

踊る踊る太陽の光の環
歓喜に震える鳥たちの囀り ....
  星はかつて人で
  海はかつて宇宙で
  ぼくはきっと蟻んこで
  きみは
  きっと
  かみさまで







   (命の軌跡をなぞるその指先が)
 ....
  オゲンキ、 デスカ?

  キョウ、モ
  ミズノ音ダケヲ 聴ク
  アクアリウム、ハ
  シズカデス
               、。
              、、:。/
 ....
あさ
目覚めて
ゆれて
ぬれて
しみになって
はあはあと
モウロウとして
もう一度
眠る
夢は
見ない
それこそ
泥の様に
まだあめ
かしら
今日にははれる
かしら
 ....
今日ピアスをあけてみた

ほんの小さな反抗

私たちには翼があるんだ

臭い鳥かごみたいなとこに閉じ込めないで

大人になったとき飛べない人間が多いのは

翼が音を立てて剥がれてし ....
不自由は
ひとつの自由の答えだろうか

迷いと混ざり
散りゆくひかりを
なつかしく嗅ぎ
瞳をほそめる

夏の滲みの
あふれるかたわら
両手にかぜを伝わらせ



海 ....
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