マルスリーヌ マルスリーヌ 裸になりなさい
君の馬が駆けてゆく
そら 行ってしまえ!
麦穂が頭を垂れて
風の道を僕らに教えている
マルスリーヌ 君のお碗のような乳房を
緑の風にさらして
 ....
豚のバラ肉は皮を剥がずに
毛は焼いて処理をする
大きな鍋にお湯をわかし
皮、たっぷりの脂身、少しの赤身のバラ肉を
どぶんと入れる
一時間ほどことこととして
お湯を別の容器にあけ冷蔵庫にいれ ....
くるくるまわる君
椅子に座って 腿とふくらはぎがくっついた君の部分
遠くから見ると薄いのに 近くで見ると厚い 君のくちびる
目の下から顎にかけて、平坦な肉の君
携帯ストラップについたお金持 ....
眼を閉じて
耳を澄ますと
叫び声が聞こえてくる
何人だ?
4人?
女と男と子供ともうひとつ
何だ?
何をそんなに喚くんだ?
谷は近いが
こだまが反響しあって
一語も聞き取れない
 ....
2人の営業が
毎月風の強い日になると
適当な場所を見つけ出して
俺たちを誘いに来る

各々フロイトやら バロウズやら
解剖学者ドン・ベサリウスやらの
ボール紙で作った仮面をつけて
酒瓶 ....
海の波の音を聴きながら
他愛のない会話をたのしむ

三年目の二人なのだから
空も海も馴染んだアルバム

月光に濡れる椰子の葉叢
思い出すら風景に沈む

寄せて来る海の波さながら
日 ....
其れを届けたと 言うけれど

私には貰った覚えがちっともないし

納戸まで探してみたが痕もない 夕べ

熟すほどに{ルビ酸=す}い 果実は密かに割れる

慕うばかりに{ルビ過=あや ....
「現実から乖離していく」と、あなたは言いますが
それは現実なのですか?
それはあなたが狂い始めた、ということですか?
狂ったあなたは狂気を自覚できるのですか?
それとも外界の一切のほうが非 ....
彼は取り違えているのかもしれない
おれをAだかBだか或いは俺だかと
どのみち大した違いはないんだが
奴が誰に金を払うつもりでいるのかは
知っておかなくてはならない
俺は彼を試そうと
俺自身 ....
お前は

俺が無罪か有罪かばかり

考えてるんだろう

罪の無い

人間なんていやしないぜ

俺も

お前も

誰かを傷つけて

誰かに傷つけられて

生きているん ....
おれの地獄はいつだって異国の場末
餓鬼どもの中からうまれてくるのさ
地の底をはいまわる畜生の情けの末
涙によごれしらけ顔した修羅のあさ
あまえもおれも人間喜劇の一脇役さ
天上みあげ声を揃えて ....
青白く細長い楕円運動のさなかに
無数の彗星が一つずつ死んでゆく
解釈の内容については
俺はどちらでも一向に構わないんだが
3番目はないことは蟻達が知っているだろう
その割には特に減った気もし ....
訂正の先頭が混雑がる  チョコレート
飛び出しの通り右腕の  上げ具合
ギリギリチョウチョや  微妙な色

優しいする 優しいする

ゲイ世代の洗面器まみれ  肩からとる
すきま ....
二月の光
鳥たちの
沈黙が凍結
して
透明な
風だけが
鋭い水面を
冷たく
鳴らす
ホームレスが今夜の寝床を選ぶように
客がセットのパンかライスを選ぶように
バイク乗りがバイクを選ぶように
セールスマンが標的を選ぶように
DJが曲を選ぶように
画家が色を選ぶように
詩人が ....
戦、
意味血嫌う、他が

ささくれ、山のは、乱れ桜

すがもの、夢の羽、チリチリ払ふ
意味裂き、好きこのむ

たゆたき、幻、優雅なき日
寒さ故にて、君分かつ

としゅつ、変わるめ ....
あ ちょっと                                 
そこの                                     
なにやらごたいそうな        ....
 さよならで固まる

 夜が明ける 人が行く

 陽が差す 酸性雨に降りしきられる

 あの小さな子がこんなに大きくなる

 区画整理が始まる

 建て替え決議がなされる

 ....
金の糸で刺繍をした
赤いビロードのカーテンの奥で
博士は言った。
そのカーテンの刺繍はなんだか
俺には少しずつ動いているように見えた
ナナフシのような形の
幾何学模様

博士は言った。 ....
麻、私が目を咬ますと空には錠剤がフッテージファイル、それはなんかほとんど睡眠薬とか速さとかそういったたぐいなんだけども、なかにハート型の洗剤とかも1000年に一度の泉の確立であったりしてそれを漫画のジ ....   
ドライヴに行った
内側をぐるぐる回転して とうとう下に落ちたっけ
でも大丈夫 船長デイヴィッド・ウィルソン
俺たちはとても上手くやったから
でも上手くやれなかった俺たち以外の1人の彼は ....
時々
理由もないのに ふと
立ち止まりたくなる
その時
そこには
透明な人の透明な碑があって
私たちは
それとは知らぬまま
刻まれた言葉を
心の指先でなぞっている
急に泣きたくなっ ....
夜が

よるが

よ る が

唇に夜

指でなぞって



来ている



+



夜は沈殿する夜
夜を沈殿する夜
夜に沈殿する夜

なん ....
無数の雪の投身
その微かな高音
その消失跡には
無数の無音です


外套の毛羽に沿い 覆い
潅木の微妙に沿い 覆い
歩道の段差の詳細を隠しながら
歩道の段差の ....
無限の罫線の上張り付く 数
数字の群れだ 永遠の戯れと誰が知るだろう

対角線の優等は了解した意識だ先入観だ精神の浮揚だ
仮定数量は刻み続ける 有識の混在において
すべからく人々はたわむれる ....
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