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天根の辻で水をもらう
日の暮れるには早い刻で
このまま休みたくもあり
まだ行くかとも計り
いつまでもたばこをのむ

新開通の鉄道がここいらを
過ぎ越してさびれた土産屋
小唄の焼 ....
おれだけならばあの塔までも行く
がおまえが
いて

ああ見てみろ青あおく明けそめの空
がひとすじの月
に切れる

うなだれた影たちが行く
塔へ
(動くな)
影をおさえ
て低 ....
薄い光が
瞼の縁からにじみ
あまねく人々は夜をなくす
かくも永き不眠

頭骨の隙にガムテープを貼り
モジュラージャックから脊髄を
抜いて試みる

眠れない人々は言おうとするだろう
 ....
和泉 輪さんの田代深子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
天根の辻- 田代深子自由詩704-8-31
- 田代深子自由詩504-7-9
不眠- 田代深子自由詩504-3-18

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