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「夏の夜空を真っ赤に染める、空襲のような花火の轟音に、怯えるフリをして、
二時間目になると学校を早退して、ひとりで戦争に行ったアノ娘の白いうでにしがみつきたい... 」
深夜、テレビを ....
思い切り見られたが
それでも男はうまく隠れたつもりだった
子供と年寄りが通り過ぎ陽は高く
それから何も来なくなった
壊れたテレビがうず高く積み上げられた角の後ろ
本当は誰を待っているでも ....
高いところで窓ガラスが割れる音を聞いたよ
風の悲鳴だけが音もなくいつまでも聴こえていたというよ
公園のコーヒーカップが朝からぐるぐると廻っていたよ
なくした誰かの思い出だけがそれ ....
どこで躓いたんだろうね
まずかったんだろうねきっと
誰も不満なんてなかったというよ
月が出ているね
いまごろは深い深い森の中を歩いているんだろうね
できあいのプラ ....
スターライト
誰かが何かを信じて蹴ったボールが
気の遠くなるような確率でほかの誰かに受け継がれ
ゴールにつながるその瞬間
遠く離れた場所でモニタ越しに沸き立つ人たち
スターライト
生ま ....
南極のオゾン・ホールが日本の面積の約80倍に....
そんな現実感のとぼけたニュース・テロップを軽く読み流しつつ
某建物の二階にあるコーヒーショップの窓辺からこの文章を書いています。
窓 ....