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世間から姿を消した歌姫が夜の番組に現れる
闇に憧れたその姿はどこか蠱惑的で
目があるはずの場所には底知れぬ空虚感が漂っていた
歌うことで救われたはずが
歌うことが苦しさを生むようになったと
....
出来るだけ
あとを残さないで
この時間の流れの中に自分をゆだねて
明日で消えるようなあとなら
ただ一時の気まぐれの独占欲なら
この肌に何も残さないで
触れるのさえ怖い
そんな臆病なら ....
?
はれんちと言われると
なんだかそわそわしてしまう
私の存在がはれんちなのか
私の行動がはれんちなのか
はたまたいつの間にか私の名ははれんちなのか
何はともあれ
頬を赤く染めなんともな ....
降る雪と共に、このまま消えればよかった
弱い自分に吐き気がする前に、土に埋まり虫に食わせればよかった
好きになる前に、精神が狂いたかった
犬となる
忠実な犬となる
なきもしな ....
寄りかかれる温かいものが現れると
みんな幸せになるらしいのに
不安が増殖していく
欲しい言葉がもらえると
みんな嬉しくてドキドキするらしいのに
寂しくて堪らなくなる
....
殺してくれ
殺してくれと
言わんばかりに
私に挑む小さな虫けら
油断すると
私の足元に
油断すると
蝋燭の炎に
誘われる小さな虫けら
虫けらよ
何故死に急ぐ ....
冷たい目が嫌だった
冷たい言葉が苦しかった
だから君を冷たい海に沈めた
冷たく綺麗な君に似合う
青く深い海の底へ
似合うね
やっぱり
君に似合うよ
冷たい海が君には一番
寂しい海 ....