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空が脱脂粉乳のように
薄く万遍なく引き延ばされてしろい日
うすぐらい部屋のなかで洗濯機を回している
色とりどりの洋服は不要になった皮膚のように
集められ濡らされ浮かんだり沈んだりし
渦 ....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
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川底いちめんに
青白い子供たちの顔が
隙間なく敷き詰められて
にこにこ笑っている
岸辺で何かを探すように
水底を見回しているのは母親たちだ
自分の息子や娘を探しているのであろう
で ....
寒かったから
多分冬だった
カレンダーの数字が青かったから
きっと土曜日だったろう
その日わたしは
当時勤めていた会社のチラシを
マンションやアパートのポストに挟み込む
所謂ポスティ ....
北村 守通さんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト
(5)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
セプティエンブレ
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吉田ぐん ...
自由詩
14
09-9-29
スーパーへ行く人
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吉田ぐん ...
自由詩
24
09-8-5
わたしが無職だったころ
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吉田ぐん ...
自由詩
49*
09-8-4
夏の変なこと或いは、幽霊の始まり
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吉田ぐん ...
自由詩
8
08-7-19
ポスティング業務のこと
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吉田ぐん ...
自由詩
10
08-6-13
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