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車輪の一つ取れた車が
鳶のように夜の道路を柔らかに滑っている
その滑空は
ときに私を恐ろしくさせる
明けることのない夜の中
草を撫でる風のように
その車は
欠落していることを感じさせずに ....
僕の
大好きな人が
川の向こうの町に引っ越した
喪服の列が東から西へと
空を覆うと
僕は 川を渡れる
夜は死ぬことを許すのだ
セルフレームさんの高橋魚さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
無辺の生
-
高橋魚
自由詩
2*
09-10-7
夜
-
高橋魚
自由詩
4
09-1-9
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