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ちりちり、ちりん
しゃりしゃらん

秋のはじまりの夜は澄んで
いくつもの水面に映し出される
まるい光を数えて歩きます

ふくらんでいく気持ちが
ぼくの肋骨を、内側から
甘く、うずかせ ....
それはいつもとおなじ散歩道
いつもとおなじ日曜日の
気だるい午後に
わたしは、
歩いているわたしの背中を
見つけてしまった

(あれはもうひとりのわたし?
それともいつもの白昼夢?
 ....
ぼく、
透明な夜をみあげます
半透明のたましいを宿して
伸びていく木になります

ほしかったものが、なかなか
みたされないから
ほしくないって嘘をつく
あんなもの、いらない  ....
COCOさんの橘あまねさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明月によせる- 橘あまね自由詩811-9-12
二重歩行- 橘あまね自由詩9*11-9-11
秋の夜はいつわりを許さない- 橘あまね自由詩1211-9-10

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