すべてのおすすめ
シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい

留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が幾つも咲いていました

ビッグバン、インフレーション自鳴琴の箱を開いた誰かがいました

鎌倉 ....
彼はいつはじけたとしてもおかしくない赤い悪魔のような人だ


「君のパスタはすごくうまいね!でも俺のマンマの味には劣るけどね!」


彼の幸せとは愛人とサッカー観戦することでわたしじゃない ....
新しい顔はいらない 同じもの据える見つめる朽ちる餡麺麭

ひどいことする言い訳のためにだけ後手を待つのを隠さない笑み

言の葉の手から逃れる瞬間の掴めぬさまをしたためている

すきがす ....
 八月の終わりが夏の終わりなら何かを始めなくてはいけない

 開戦の口笛が一つ鳴り響く ヤングフォークに歌はいらない

 デイトリッパー僕たちの体では短歌は二度死ぬいまかいまかと

 僕た ....
砂糖菓子のような架空の死が27個そろって阪神サヨナラ



付属品のじんせいさえも愛しくて 帰りの市バスで揺れるワンセグ



金本の弾丸ライナー(少年の夢精のはやさで ....
吐魯蕃{ルビ=トルファン}の葡萄のつるの銅{ルビ=あかがね}の
錆びた砂地に水底{ルビ=みなそこ}の痕

    ☆

吐魯蕃の葡萄のふさの たましづく
漠野の果てに ほむらゆらめく

 ....
目覚めると輪郭だけが残っていた はまって遊んだあとで、笑った


ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と


いまはもう見えなくなった補助輪のかろかろ我の胸に鳴り在る

 ....
 
不燃ゴミです、と取り除かれた祖父のペースメーカーてのひらに、来る





解剖しても誰にも見つからない場所で君よ、一緒に暮らして、ください、
ぼくたちの名残ゆく冬も湯気になる ちゃんどらぐぷたと煮立つ雑炊


「れん点ね!」でかでかとマルを描きなぐり 正しい答えをぶっとばす君


これが冬?じゃああの頃のチルチル ....
容赦なく不機嫌であるまなうらにひろがる無数の鶏頭の赤

いちにちを作業療法すると言いビーズ細工にこめるかなしみ

いけないよ爪を噛む癖孤独癖マニュキア塗って待ち合わせしよ

右足をアンクレ ....
ガラス片きらきら光って散らばって交通事故のような廃園



少年と少女が逃れ身を隠すセイタカアワダチソウのひとむら



抹茶ラテ、おいしい夢をありがとういつでも不安が全財産の ....
ひねったら水が出ます ひかっています で? 好き、に理由なんてないよ


踊り場の全員うえを向いている スカートの嬌声がひびく、午後


うす目あけて口をあけてぎゅっとにぎってゴムふうせん ....
春過ぎて夏が来たらしい照り返す薄着に肩が香る具合に


雨の朝、彼女と夜が脱皮してベッドに落ちた抜け殻2つ


服を脱ぐだけでは足りず皮膚を脱ぎ自己を脱いでも僕ら玉葱


生花持ち短 ....
まだ何も終わっていない強がれば僕らは夢に飢えてはいない



青白い五月朝方ふりつづくこころの雨と冷たい茶髪



ころがればもうどこまでもころがればじぶんが地球になるよた ....
カチコチの雪見だいふくに寝そべれば月が星がと夜が袖引く


工場長 小さな頃に書いた夢「はあとのピノをいっぱいつくる」


「北極に帰りたいの?」と「しろくま」のフルーツに ....
無人島にひとつだけ持っていくなら あたしのことを嫌いなあなたを





忘れてた振りしてポケットの毛糸でできたそれを純愛と呼ぼう



ドーナツを食べたあとのくちびるに積 ....
ペンギンの求愛よりも美しく 季節はずれの半そでの君



  マフラーの巻き方すこし横着で 君の名を呼ぶ朝のただいま



ヘンな角度の頬づえで秋の夜の作戦会議 恋をしている

 ....
もし仮におれがカボチャになったらどうする?煮物か天ぷら?だよね同感。 爪痕がなんだというのだ 紅い染みがなんだというのだ 滅びゆく我


我を手厚く葬られたし 国道に擦りつけらるる畜生なれど


愛されたし 海の寝床をうしなって引き離さるる二日目の親子

 ....
不可思議と呼び捨てるにはまだ早い
猫の目うるる、美しいよる


いくすじも星をえがいてよるが降る
ふたつ並んで揺られあう尾に



滅びても興り続けた王国をたどり違える満月の ....
《宿題は涼しいうちに済ませましょう》 お前の胸は痛むだろうな


ぢあぢあと蝉が鳴くのを外に聞く お前の胸は痛むだろうな


世を嘆き人を憎んで夢の中 お前の胸は痛むだろうな

 ....
背にひたい押しあてているどこよりも海から遠い場所のざわめき



「お大事に」はさびしい言葉云いかけてやめた言葉を思う道行き



やや強き風が発ち口噤むとき岬のようだホームの端は
 ....
凡庸なきかくのなかで踊りたいそこで鍵盤たたいてエディ

 
継がせない焼け焦げたって譲らない成れの果てよりもうすこし先

 
細胞の悲鳴を裂いて与えられる消えない紅蓮ととろけないチーズ
 ....
 水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き


背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ


水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅


風邪薬ばらまく園児裏山 ....
言葉だって寡黙になりたい
 そう思っているに違いない
  僕は押し黙る


回転音とともに目覚める一連の
 緻密な音程を残らず食らう


役職がついたからといって
 僕は相変わらず ....
最初から誰のために生きるかを母子手帳にでも書いてあったら

ゲームなのシュミレートなら任せてよ 幸せよりもドキドキが好き

夢ならばキミの生きるべく道ならば迷わずアタシくらい捨てちゃえってば
 ....
遅れます 見なくてもわかる写メなんか送ってくんなら死ぬ気で走れ

重ね着もいいけどブラはしてきてよ乳首かキミか迷う初夏です

立ち並ぶビルに出社のキミよりも 今、声をかけてきたヒトの勝ち
 ....
フィオレルロ・ボドニのやうに
閉ざされし部屋にて翔ばむ

赤き火星よ

   ☆

異常巻き
アンモナイトぞ
精緻なる

整数よりも
無理数を選り

  ☆ ....
山田せばすちゃんさんの短歌おすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
話しかける五月- 小池房枝短歌16*10-5-31
イタリアの恋人- 七波短歌410-5-31
ネ申さまを「ねもうすさま」とよむ午後にできた短歌が以下のもの ...- は やし ...短歌210-5-14
短歌はこうして死ぬ- キッチン短歌2*09-9-1
阪神サヨナラ- しろいろ短歌7*09-5-1
時の屈折- Giton短歌1*09-3-18
独りごとにすら、できない- 石畑由紀 ...短歌12*09-3-7
_____- 石畑由紀 ...短歌7*09-2-25
ウィンタ・タンカ- あすくれ ...短歌3*08-12-15
うつうつうつ- 白糸雅樹短歌6*08-10-24
decadentlyautumn- 本木はじ ...短歌508-10-12
蛇口- 石畑由紀 ...短歌16*08-9-30
愛は天下の回り物- 木屋 亞 ...短歌5*08-5-7
青白い五月- 本木はじ ...短歌608-5-6
愛するアイス- あすくれ ...短歌8*08-2-26
在庫品セール(でまさかひと目惚れ)- メメズワ ...短歌507-11-23
秋の夜長の作戦会議- メメズワ ...短歌9*07-11-3
ハロウィンの仮想パーティ- メメズワ ...短歌5*07-11-2
肉体を- 石畑由紀 ...短歌11*07-10-31
◆美しいよる- 千波 一 ...短歌17*07-8-1
お前の胸は痛むだろうな- 鳥獲短歌9*07-7-22
海から遠い- ソマリ短歌1707-3-5
ないやいやい- たたたろ ...短歌5*06-10-6
メトロノームの夏- 望月 ゆ ...短歌37*05-5-30
SENTIMENTAL_COUPDETAT- 本木はじ ...短歌18*05-2-7
三丁目二番地一号から見上げた正午の風が細くたなびく- ポチット ...短歌304-12-20
ガールズブラボー- yozo短歌404-5-13
駅前広場五月吉日- yozo短歌404-5-13
ブラッドベリに捧ぐ- 佐々宝砂短歌504-4-19

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