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かじりかけの春にあきて
手離すように
雪が吹雪いて
どこに
隠れて
泣いてるの
さすっては
旅立ってしまう
花びらのよう
自分を体よりも小さく感じ
軀を覆う肉が柔らかくなってゆくのを感じ
薄い皮膜が重さを感じさせずに
しかしたしかに外界とを遮断している
ような
唾を飲み込まず海に潜ると ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る
”お気をつけて”
その一言だけが伝えたかったのだけれど
ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....