かじりかけの春にあきて
手離すように
雪が吹雪いて
どこに
隠れて
泣いてるの
さすっては
旅立ってしまう
花びらのよう
自分を体よりも小さく感じ
軀を覆う肉が柔らかくなってゆくのを感じ
薄い皮膜が重さを感じさせずに
しかしたしかに外界とを遮断している
ような
唾を飲み込まず海に潜ると ....
私事ながら、私の詩を評価する方法には3種類ある。(どうでもいいだろうが、一応入りなので読んでいただきたい。すっ飛ばしても影響は無いが。すっ飛ばしたい方は、「見えない」から読んでいただければよろしかろ ....
「ちえこさんや
めしゃーまだかい?」
「おじいさん
ちえこさんじゃありませんよ
まちこさんですよ」
「佐々木のおばあちゃん
いつもごはんどきになるといらっしゃるのね」
「ちえこさ ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る
”お気をつけて”
その一言だけが伝えたかったのだけれど
ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....
まだ若かった三十年前、薄っぺらいクラシックラルースをテクストに辞書と首っぴきで
ランボーを読み、痴がましくもその全訳を夢見たものだったが、十歳の少年が「金利生活
者になりたい」などと書いているの ....
Terryさんのおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春へ
-
砂木
自由詩
8*
05-3-19
ある日のレクイエム
-
ポロリ
自由詩
1*
04-2-25
見えない(たもつ様作)〜公正とは何か〜
-
ポロリ
散文(批評 ...
2*
04-1-15
崩壊の序曲
-
ポロリ
未詩・独白
3*
04-1-7
発車ベル
-
たもつ
自由詩
32
03-12-18
自己の言語回路からの自由へー九鬼周造著『日本詩の押韻』私解ー
-
狸亭
散文(批評 ...
18
03-12-12