すべてのおすすめ
窓越しのアルデバラン
暖炉が背中でうたうなら
ベテルギウスは指輪にかわる
ポタージュの香り満ちる星座紀行は
甘くも、はかない
やがて旅人は
アンドロメダへの郷愁にかられ ....
各駅停車の鉄道がはたらいている
ひとの数だけ
想いの数だけ
星空のなかで
各駅停車の鉄道がはたらいている
天文学には詳しくない僕たちだけれど
きれいだね
しあわせだね
このままでい ....
ごらん あれは
眠りの間際の窓辺たち
ごらん あれは
烏賊を釣る船の漁り火
人々の暮らしは在り続けていてくれる
汗をにじませながら
涙をうるませながら
人々の暮らしは在り続けていてく ....
その階段は
まぎれもなく階段であった
手入れの行き届いた草木
と
光を反射する 白の像
そこは
入り口にも満たなかったのだ
まぎれもない階段の途中
この両目は
....
せっかくのスカートが、なんて
君は
ふくれた顔で
片手にサンダル
フナムシも
フジツボも知らない
君は
おびえた顔で
片手にサンダル
ここは
たまたまの国道沿い
....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった
わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ
と
美しい光
いつつ
むっつ
と
美しい光
けれどもそこ ....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で
私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で
果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
遠くの丘の教会の厳かな鐘の音が届く
私は
{ルビ如雨露=じょうろ}を止めて
目を閉じた
愛の門出のサインであろうか
永き眠りのサインであろうか
私がこの手に
掴め ....
少女のために
空き地のために
泥靴のために
良かれ、とついた嘘
自分の肩幅も
かえりみず
良かれ、とついた嘘
あの頃は
そうでもしなければ
苦しくて
....
ふわり、風
ふわり、髪
いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと
ふわり、風
ふわり、髪
いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
....
たとえば少年の溜息を
たとえば少女の独白を
空は拾いあげるでしょう
空にはみんなの星がある
たとえば背広の焼酎を
たとえば情婦の香水を
空は拾いあげるでしょう
空には ....
埠頭に
群れなす
カモメはすべて
哀しい心のなれの果て
船は今日も出てゆくのだ
海は広いというのに
のぞきこめない
瞳の深さをもって
船は今日も出てゆくのだ
....
星空の下では今日も
作業灯が明るい
掘り起こされる大地
積み上げられゆくコンクリート
道行く人は
まだか、と未来を吐き捨てる
けれども作業灯は
必ずの未来へと向かって
....
もともと
あてになる眼ではないけれど
それでも
夕陽の色彩くらいは
心得ている
川辺は 減速を始めている
木立は 瞑想を始めている
鳥達は 安息を始めている
あきらかに夕陽の時 ....
ダーザインさんの千波 一也さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
氷が笑えば水は俯く
-
千波 一 ...
自由詩
15*
05-9-29
銀河鉄道
-
千波 一 ...
自由詩
31*
05-9-14
地下水脈
-
千波 一 ...
自由詩
19*
05-9-10
逆光の丘
-
千波 一 ...
自由詩
16*
05-8-31
磯辺の遊び
-
千波 一 ...
自由詩
20*
05-8-28
清流
-
千波 一 ...
自由詩
43*
05-8-2
家路
-
千波 一 ...
自由詩
53*
05-7-27
狭き庭にも潤い溢れて
-
千波 一 ...
自由詩
17*
05-7-21
良かれ、とついた嘘
-
千波 一 ...
自由詩
14*
05-7-21
ふわり、風
-
千波 一 ...
自由詩
15*
05-7-13
お空は少し広すぎるので
-
千波 一 ...
自由詩
11*
05-7-9
埠頭
-
千波 一 ...
自由詩
10*
05-7-5
作業灯
-
千波 一 ...
自由詩
10*
05-7-5
夕陽が堕ちる
-
千波 一 ...
自由詩
15*
05-6-26
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する