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誰もいねぇ誰もいねぇ

歌う4丁目路地裏
餓えた影共と踊る
ドブとアルコール
研ぎ澄まされた熱
ビルと昼を縫う奴

・・・コンコン

黒い瞳白い痂の空
賑やかなガラクタ
火の付 ....
ウメ、モモ、サクラ
つぼみ、ふくらんで、ふくらんで
あれは木蓮、こぶしに、山法師
ねえ、ねえ
歩いて行ってみよう

もうすぐ、すぐそこ
木たち、ぐんぐん
腕を伸ばして近づいてくる
お ....
雪が降り出して
過去から電話が
かかってくる

空から
落ちてくる雪は
ただ無責任に、軽やかで
遠い外国の物語の初めみたい

赤子は、ガラス越しに
生まれて初めて雪を見る
冷たい ....
「包丁」を振り回して僕の秘密を賽の目切りにしないでおくれ。

「まな板」に乗った僕は三枚以上に開けないよ。

いくら夫婦でも心の「模様替え」は必要なんだ。

だから,少しの過ちは「掃除機」 ....
  長野県信濃町の
  町立一茶記念館に
  猫の館長さんがいるという


  名を
  杉山ソラという


  ソラは
  館内を巡回し
  館長席のあたりで昼寝をするので ....
私は隣の部屋の人も
向かいの部屋の人も
階下の部屋の人も
上階の部屋の人も
管理人さんも
看護士さんも
マネージャーさんも
詳しく知らない

そして私の事は誰も詳しく知らない

 ....
近所の魚屋で
タコが売っていた
三匹くらいいたと思うけど
どこからどこまでが
ひとつひとつの体なのか
その数は定かではない

きっと海の中では
ひとつひとつだったのだ
ひ ....
わるいおつげが8000円
うまれかわりが8000円
かげのもうふが8000円

24000円もとられた

まいにちがくるしく
しほうからのきょういを
せをかがめ
ねこぜにすることで
 ....
をつよ えの えの  信号が全部赤だから
どこにも行けないと少年が言う

じゃあ全部青だったら
どこに連れてってくれるのと少女が言う

乗客のいないタクシーは
相模湖まで走り次々に沈んだ

地下鉄が瞬く間 ....
きみは朝からウキウキ
いちごはきらい
でもケーキはだいすき

プレゼントにもらった
さかなひこうせん片手に
家じゅうバタバタ

とまるかもしれないと言われた
その心臓はおおきくなって ....
宿題のない私は
上り坂の頂点で飛行機と出会った
青と白のきれいな紛争に
足を止め目を細め 見上げた
この旅はすぐに終わるだろう
私よりも早いだろう
この空にはとんびがいない
もういない
 ....
頭の薄くなった友人が
車の後部座席に老いた母親を乗せて
交差点を右折していった
すれ違う僕の車に気づかずに
ひさしぶりの幸せな笑みを口元に浮かべて
わからないことを後ろの席に語りかけて
そ ....
煙突の上に煙突が乗っかって
綺麗な空だ
黒い空だ

人を憎むな
人を憎むな

こぼれ落ちる星がひとつ
ファミレスの窓がふたつ

天井が壊れ
フィルムの中で踊っている
くるりくる ....
君を産むとき病院に入院したときは
まだ薄い羽織を一枚羽織っていれば暖かかったのに
君を産んで退院するときには
厚手のジャンバーが必要なくらい寒くなっていて

たった1週間でこんなに寒さが増し ....
KY=「気にしちゃダメだよ。妬いてるだけなんだから」
KY=「腰が痛い」「ヤリ過ぎだ」
KY=「今年の流行の曲は?」「ヤナーチェックのシンフォニエッタ」
KY=「経済的に困窮してるんだよ」「やる ....
小学校四年生くらいの頃だっただろうか
クラスで紙飛行機が大ブームになった
授業が終わると男の子は一斉に折り紙を取り出し
思い思いの折り方で様々な形の飛行機を作り
外に飛ばすと先生に叱られるので ....
すべてを失ったはずだった

あれから家に辿りつくまで幾度と無く転んでしまい
死装束にと亡き父に誂えてもらったリクルートスーツ着てきたのに
あちこちに鍵裂きを作ってしまった

死への船出がこ ....
書いている
生きている
死んでいる
機械が、わたしと同じように、きみ

かたわらで、きみと
同じように、わたしの
かたわらで、鸚鵡返しする
彼方の、
きみの、彼方の、きみ
の ....
希望は与えられている

悲しみは与えられている

ショパンを練習している

テンポの変わるところが

音がほどけてしまってながれない

おなじところで音もわれる

灰色の街で
 ....
私は
父に愛されなかったから恨んでいるのだろうか
愛されたかった
抱きしめられた記憶が欲しい

私は
私をつくった人としての父しか知らない
古ぼけた風景の中の父は
ただ 命令をしている ....
静か。とても静かで空気がぬるい
しなければならないことに何一つ立ち向かえず1日を先伸ばししているとこの時間が訪れる

脳みそがゆるゆるしてて辛いことを考えてしまわずにすむ時間
生産性もない
 ....
リビングでうつむせに戦死をしてると
からんからんとガラスと氷が遊ぶ音がする
目線だけあげて見れば
薬味と素麺とめんつゆをお盆に乗せた母親が微笑んでくれていた


という夢をみた


 ....
親のいうことをきかないと死んじゃうからたいへんだ
きょうは花火大会
火薬のにおいをかぐために
ずらずら歩いて
親においつくために必死に歩いて
きれいだなあ花火
ゆがんだドラえもんきれいだな ....
俺はあんたの事をよく知らないし
あんたも俺の事なんて知らないだろうけど

一つだけわかってる事があるんだ
それを言葉にするのはすごく難しいけど

だから細かいことは言わない事にするよ
お ....
密やかな町の内緒話の中で
厳かな愛を語ろうとする
辻斬りに唇を奪われる時間
六弦が風鳴りを時間に合わせて繰り返している

さっきから、さえぎられている音の正体はなんだい
景色なのかい
心 ....
iPodから流れる
リロンのさわやか会社員を聴きながら
雨雲の去った青空を見上げてると
心も伸びやかに 
どこまでも泳いでいける気がする

いつか親友と走った道
うぶだけど どこかませて ....

c かっ
こ」

あれ、かっっ、

スペース、うまくできないや、へへへ。

橙色の光は坂を照らしている。
僕は走っている。
新聞を配っているんだ。
 ....
海面がてらてらと光る
冷たい色をたたえ
満月のすがたをうつす

車輪が砂を食べていく
一回転で七百十粒
車輪が砂をしいていく
後ろでもまた一回転
千四百二十粒

誰もいない
誰も ....
水族館で
深海コーナー
ダイオウグソクムシ水槽の前で
しゃがみこんで
ひらひら

なんとまぁ
水族館のスタッフは
餌付けに成功したらしく
(それまで何食べてたんだ?)
最近では
 ....
竜門勇気さんの自由詩おすすめリスト(129)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
柘榴- 窓月自由詩411-4-20
においが3月、声が4月- うめバア自由詩211-4-5
雪−だれにともなく、話しかけたい- うめバア自由詩311-3-7
夫婦喧嘩- 電灯虫自由詩3*11-3-7
猫の館長さん- 石川敬大自由詩9*11-3-6
誰ひとり知らない- subaru★自由詩3*11-3-6
タコ- 小川 葉自由詩511-1-11
グリマール_(わるいおつげが8000円)- a自由詩110-11-20
ファパム- 十二支蝶自由詩310-9-4
日常エラー- 薬指自由詩3*10-7-31
4さい- 水中原動 ...自由詩110-5-7
とんびのいない空- nick自由詩3*10-4-27
春の- オイタル自由詩7*10-4-26
夜空- しべ自由詩510-4-4
笑顔- 桜 歩美自由詩109-12-1
KYあれこれ- robart自由詩109-12-1
並木道に舞う飛行機- あ。自由詩10*09-11-30
知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-11-30
_- こもん自由詩409-11-29
灰色の街- 吉岡ペペ ...自由詩1409-11-29
- 朧月自由詩209-11-29
静かな時間- 一華自由詩209-11-29
夏バテ- ゆるこ自由詩809-8-6
Fireworks- ともちゃ ...自由詩909-8-6
鬼へ- 風見鶏自由詩509-7-23
追悼- ゆるこ自由詩109-7-22
13歳をレヴュー- within自由詩13*09-7-21
「飯田橋の焼肉屋さんでホルモン食べ放題。」- 太郎本人自由詩509-5-25
胎動- 凪目自由詩609-4-1
ダイオウグソクムシと- 小池房枝自由詩8*09-3-26

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