すべてのおすすめ
#わたしの本音
ニーチェも知らないやつが、
わたしの太ももを見ながら
今日はどちらまで、なんて
抜かすもんだから
わたしはもう髪をドライヤーで
乾かすのもやめたし、
神様を信じること ....
#捕まえる為に
まず綺麗に梳いた。
きらきらと剥がれる、
わたしとわたしの証明を
食事のように、
口に運ぶように、
摂取するように、
喰らい尽くすように、
そこを梳いた。
それを ....
遠のいていく
まだ舟だとも言い切れぬままに
来た林に戻ろうか
踏ん張りたくなどありゃしない
じゃあこの壁にだ
打ちのめされていよう
ここら一帯の木は黒ちゃけて
叩くと気持ちの良い堅さ
....
春風、というものにも
いろんな言い方があると思うけど
もし
耳をすませたら
語彙力がよわい私には
それは 春風としか言いようがなかった
色は うす桃色 です ....
星を数えに行こう。
宇宙の果てを宇宙船で旅をする。
君と二人、花を敷き詰めたベッドの上で愛し合う。
例え宇宙の誰が死んでも、
何時までも、何時までも。
蓄えと燃料が無くなるまで。
辿り着か ....
サンデーは 浅いお皿
銀のスプーンで とりかかろう
この時代らしい
マリンボーダーを
ふたりして着こなして
きみがすきな青いやつを
パフェは 背の高いグ ....
なにかの牙が落ちている
(もちろんわたしのものではない)
足先で蹴るところころ転がる
道に尖った白い牙が
矢印のようにあらぬ方向を指して
陽射しの中で輝いて見える
犬かなにかの牙だと思うが ....
手を貸そうか、なんて
わたしが必要としていないのを知っていて言うんだ
1530円をレジで払おうとして
財布にない10円玉を探すふりをして
冷凍庫で乾いてしまったような伝言を
今更思い出した風 ....
早すぎた春の収容所
鉄格子が霧雨に濡れている
彼らの髪を切るのが
仕事だった
さようならと言われたので
電車の上に身を投げた
電車はごとごとと私を運んでいく
ごとごと、ごとごと、
空が綺麗な青を私の死んだ目に写す
「ここはどこです?」
「ここは天国です」
....
わんわんと吠えるのは我が心
わんわんと泣くのは我が犬
わーんわん
わーん、わん
哀しい犬があとをついて来る
泣きながら、
涙を流しながら、
犬の涙は人と等価なのだろうか
その涙 ....
今日は君の
誕生日なんだ。
もう届くはずもないのに
空に向かって話し掛ける
今年もまた君に
誕生日おめでとう♪
本当に本当に
誕生日おめでとう♪
責めてはいけない
倦怠を背負い 今だけと 撫でる明るめの色の心を
いつだって 怠けている訳ではない
責めてはいけない
私は今もミジンマジメで 責めようと時間を行き来する
....
雨が窓を叩いてる
風が夜をかきまぜている
遠いところから
押し寄せてくる
怖い記憶に
目を覚ます
かたわらに幼子がいた頃は
守らねばという決意が
こんな時私の背筋を支え
薄闇 ....
まだ涙はあるか血は流れるか
何かを忘れてはいないか
誰かを犠牲にしてないか
驕ったつらしてないか
問う事を忘れていないか
ともすれば自分の痛みに埋没して
痛み分けを忘れてほうけてる ....
かわいいねと
いって
てんしと
いってみたが
きらわれているので
だめそう
あと
かれしと
ちちくりあっていたり
かれしとわかれて
しゃかいじんとつきあったり
かれしと
よりを ....
1月の曇天は、この田舎町に
たくさんの雪うさぎを放ちます。
最近は、昔ほどは多くはないけど
それでも今年も雪うさぎが放たれました。
雪うさぎたちは、放たれた ....
結婚式に300万かかるという話を
ハンバーグを食べながら聞いた後
ムータンのことを考える
かわいいし
たぶん
へいこうせかいだと
いっしょになれたけど
へいこうせかいじゃないから
むり ....
長い影に午後が暮れるのを知る
ミラー、ミラー、ミラーと暗がりの壁にかかった鏡を見る
鏡の中に映った私は閉じ込められたよう
映った姿の後ろの世界にたどり着きたいと思った
たとえそこが大きな監獄で ....
会社から出ると
タワーマンション、星、ときどき月
夜風に見送られてなぶられて
いちにち使い終わった命
あっという間に洗濯されている
ぼくは地震から助かるために
....
結婚したら意識が変わるだとか
子供のために働くだとかそんなの嘘だ
そんなの趣味のないやつが趣味の欄に
ドライブだとか映画鑑賞だとか書くくらい嘘だ
8億ぐらい借金しなけりゃ意識な ....
一生 それは現実
今あるものは 今しかない
明日 死んでるかも知れない
そんな現実と裏腹に
今を大切に生きて行く
全身の毛穴から
二酸化炭素が放出されてる
鼻息荒げながら
目ん玉剥 ....
夕焼け空の下、線路沿いの道を歩いてると、金網の向こう電車が物凄いスピードで通る度に「嗚呼、こんなのに轢かれたら堪ったもんじゃねーな…」とつくづく思ってしまう
幼少の頃から絡まれてた家の事件のせい ....
眼鏡変えたんだね
え、あ、うん、
戸惑いを読み解かれてしまいそう
恐怖、羞恥、快感が
音を立てて入り混じっていく
アップル、
オレンジ、
マンゴーも入れてみま ....
真夜中
娘の背中をさすりながら
ただ一心に祈る
他に何も要らない
何も要らないから
ただこの子の咳を治して下さい
今この瞬間にも
地球上のどこかで
同じように子を抱きながら
....
͍̙͎̘̻̦̪̙̥̪̹̣͔͔̹͔O ....
妊娠悪阻ということで、
一週間ぶりに病院へ行くと、
点滴は、24時間で、
4本取り替えるらしい。
彼女は、ほとんど、口も聞けないほど衰弱している。
「なんか話して」と言うので、
....
41歳になって、
生まれて初めて、彼女はできたけれど、
土曜日も、
上野の鈴本へ、寄席に連れてったけれど。
ポッキー右手でつまみながら、
左手で、彼女のふとももをつまんでたけれど。
お寿司 ....
唐突に始まった宇宙
爆発のチリが固まり
どろどろの高温が冷めて
星となり
生命体が誕生し
単細胞から進化し
海から上がり
生存競争をくぐり抜け
何十万年という歳月の中
精子、卵子、精 ....
二人の母親が私の心を袈裟懸けでバッサリ斬ったあと、
台所でソレを千切りにしている。
何事も無かったかのように食卓に私の心は、
キャベツの千切り代わりに並べられ、
心を失った私は何も思わ ....
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