すべてのおすすめ
しましまの囚人みたいな服を着て四角い窓から空を見ていた
・国語
休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで
「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない
・算数
「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
マンションの上の階から落ちてくる別れの歌に擦りむく心
紫陽花の色に負けない薔薇の花新種生まれて華やかになる
児童等の笛の音色が漏れてくる故郷の歌口笛で吹く
降り積もる雪を見つめて白く ....
遅刻する夢を二度見た水曜日の朝 メイクの続きは会社で
寝癖が直せなかった悲しみを窓にうつして電車はホームへ
氷の粒を瞼に閉じ込めて今日も強く生きてゆけるように
今日はボー ....
噛み付きたいようなお尻の彼の前で読む本は「ハンニバル。」
自称ヤリチンの彼へのオススメ本はアン・アンのセックス特集。
性癖は口に苦くザーメン飲ませた ....
瞼から首まで、赤く咲く恋は、踏切の前で溺れている。
中脳の機能、眼球、信号機、青だから、君、白いスカートで。
「最初から感情なんて要らなかった」。後頭部からざわめいて、五月。
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そこらへんうまくやんなきゃいけないと慌てて折った黒のクレヨン
吹く風にふかれてるだけママチャリが原付バイクに進化しただけ
あおりんごりらっぱいなっぷるびいよかん → コ ....
人参をいれないカレーつくれます隣のうさぎの売り出しコピー
いつまでも夕焼けみたいなものばかりほしがる鏡のむこうのほうは
洗濯機まわしてるだけ部屋中に散らかっている歌う恋人
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満月に映える団地の鉄格子 その荘厳さバスティーユにも似て
百幾の魂を吸う土の上 色鮮やかに夜桜ぞ咲く
息子散る場所に両親夜毎来て手向けるコーヒー
湯気立ち上る
トンネ 暇
では ル内 渋 余
会 で 滞 の
都 も ....
コンセントから漏電した原色の((わすれないで))はフィクションとなり
凝固剤の足りない夜の水槽で泳ぎも歩きもできない会話
壁 ....