すべてのおすすめ
たましいがつゆだくだ
秋の気配
空の雲のないところが
透明になっ
て
クーラーが前髪にあたっ
て
かなしくて幻になっていた
風が暑ぬるくほどけていた ....
おんなは夜ひとり泣いたりする生き物だ
目をこすって赤く腫らしたりする生き物だ
落ち込んだりじぶんを責めたり
おんなは忙しくて切実なる生き物だ
おんなはみんな渡り鳥だ
あたまのなかの磁石に ....
オレの説明書は
そう、藍いろの空
アンティーク店の
黄いろい光輝く
古本屋のまえに
クルマをとめて
な、気にするな空
藍いろのカルテに
全部書いてある
あなたは
誰かにとって
母であり
妻であり
恋人であり
友達であったり
ここは
誰かにとって
日本であり
ポルトガルであり
宇宙であり
....
舎弟格の男に
姐さんのことで嫉妬した
組の大義名分を叫んで
その男にきつく接した
男は侠として私に惚れていた
私の子をうんだ女は三人いた
私がいちばん好きだっのは
....
ピアノ伴奏のある
昔の洋楽を聴きながら
朝の街道をドライブする
ニッポンのビジネスマン
街路樹の子宮のなかをゆく
きょうもハードな商談がいくつかある
じぶんたち ....
抱き寄せて、
そうやって愛されたいの、
めちゃくちゃにして、しばって、
そうやって愛されたいの、あなたに、
人は信念とともに若く疑惑とともに老ゆる
すぐれた創造力たくまし ....
破壊の途上の
解体現場が
夜を迎えている
声のない断末魔
それは空虚な惨劇だ
肉体も精神も
過去も未来も
そんなの関係ねえ
物質化された
いま ....
風に吹かれて
散り舞い
降りやまぬ塵
塵は
つもり
やがて
土に
風に吹かれて
散り舞い
降りやまぬ塵
雪が散り舞う
気の遠くなる場所から
此処まで君らは降りてきた
君らが人間なら
乾杯といきたいところだ
どうやって来たんだ、
重力で来ました、
途中大変だっ ....
物足りないじぶんでも
そこに懸けてゆくさまに
求心力が生まれるんだ
それが人生のからくりだ
あらゆる預言はただの確率論だ
物足りないじぶんでも
そこに懸けて ....
しっかりした冬だったから
色づきは
とびきりのやつを見せてくれるだろう
裏切ることもなく
期待に添うわけでもなく
ひとつきもしないうちに
まいにちさくらになるだろう ....
calehaさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
たましいのつゆだく
-
吉岡ペペ ...
自由詩
11
10-8-11
おんなについて
-
吉岡ペペ ...
自由詩
16
10-8-4
気にするな空
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
08-10-8
誰かにとって
-
吉岡ペペ ...
自由詩
7
08-9-20
嫉妬
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
08-9-7
ニッポンのビジネスマン
-
吉岡ペペ ...
自由詩
7
08-3-25
性の履歴書
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
08-3-23
解体
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
08-3-23
風土
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
08-3-2
旅の杯
-
吉岡ペペ ...
自由詩
14
08-2-29
人生のからくり
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
08-2-26
まいにちさくら
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
08-2-25
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する