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ねぇ、明日は海曜日だけど
どこに連れてってくれるの。
早起きじゃなきゃ、いやよ


海曜日はわたし、忙しいわ。
ゴミを出して水着に着替えて
お皿を洗ってタオルを詰めて
洗濯機回して帽子 ....
じゃんけん、
負けたからぼくが去ればいいの?
きみは勝ったのにどこかにいっちゃった
そういうのって、
最初に決めとけばよかったんだ
たぶん
ケンケンパーだったら
もっとちがったのかもしれ ....
なにかを知るはずもないのに
海はそこにいて
呼んでいる
なにかを知るはずもないので
海はいつもそこで
呼んでいる

誰を

誰を

誰か を

きみとはどこから
どんなふう ....
霧の森をぬけると
朝朱の陽が射し
湖はゼリーで
きらきらと波打っていた

向こう側へ行きたいの
今がたぶんその時だって わかるから

手をつないでね
ほら、
標識だって あるわ
 ....
四角い出窓にひじをついて
わたしは お空をみてました

ときどき 桃色の雪が
紛れこんではちらついたりして
世界は彩られたりしましたが
わたしは お空をみてました
ひじをついたまま

 ....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る


デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
ここに来るまでずっと
つま先だけ
見ていた

たどりついたとき
誰かが待っていて
ほめてくれたりする
どこかはどこ

軒下に避難した朝顔も
こうべを垂れるので
昨夜から宿っていた ....
洋ナシをひとつ
手にとって、
戻した


わたしは今
シアワセです と
伝えたくなる
たとえ
嘘だとしても


洋ナシは嫌い、と
言った
あのひと 


伝えるすべも ....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした


望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る


セロハ ....
その時のぼくには
どんな光も
光 だった


高層ビルのあちこちでは
松明が焚かれ
人はそれを
空から眺めては
都会などと
よぶ


灯台ならば
向かうべき先を
教えてく ....
今から
向かいます。



彼方からの発信を受けて
待ちきれずに
窓枠から
片目をのぞかせる


目の中に飛び込んできたのは
方向音痴の雨粒だけだった


そういえば
 ....
水晶を手にして
天使が舌打ち

思い通りになりゃあしない

ぼくをよく知らない
きみのリアリティは
いつも 悲しみと
奇妙な苦笑いを併発させる

ぼくがいけない
5分前の明日を
 ....
うまれおちたとたんに
呼吸のしかたを忘れてしまった
たったいま、吸い込んだものは
なんだったろう


流れてやまない日々は いつも
右手を砂へ
左手を空へと のばして
手をつなぎたが ....
風船

つばめの急降下にも
動ずることなく
ただよう風に押されて
やがて 点
水面に映る丸い残像



滝 

世の中のすべての音を盗みながら
アピールするものは 
引力  ....
砂の上

ふたり膝を抱えて 
手のひらから
無数の砂粒をこぼしながら
波の音を数えた

星屑を散りばめた
朝の海をあげるよ

あの瞬間は 
二度ととりもどせない


ため息 ....
きみの通り道に
ぼくはいつでも落っこちている

目立つように 
とはいえ ひっそりと

もしもし 
誰かさん 落し物ですよ

ビー玉のように光るでもなく
目覚まし時計のように鳴くで ....
眠りにつく場所は

さほど問題では ない





どこで目覚めるか が

極めて重要なのだ



そのとき 五感は

何を 求めている?
空が笑ったら迎えにきて

そう言って 
きみは去っていった
わかった 
とぼくは言った

ぼくは 
今もあの時のあの場所に立ち
一歩も踏み出せないまま
シャボン玉をとばしている
 ....
眼下に広がる海では
白波が立ち
うさぎのごとく 跳ねている

岩を打った波のしぶきが
わたしのところまでとどき
涙のごとく 頬をつたう

それが波だ、と言い張るわたしを
それは涙、だ ....
さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。


さよなら

さよなら


ほんとの さよなら よ

ふぅん、ぼく よくわかんないや


こまったわ

 ....
ずっと前に失った夢を
突然 取り戻したい衝動にかられ
クーデターを起こそうと決めた

今さらだけど かなり本気

鉛筆をくわえて
作戦を練りながら
テレビを付けたら
いつの間にか
 ....
ジャスミンティーって、おいしい。


おいしい、と思って

いっぱい飲んだら おなかがいっぱい


おなかいっぱいで もういらない


もういらない、と思って

捨てちゃった ....
上弦の月の輪郭が 
曖昧に ぼやけていたので
夜空に向かって ぽつりと
愚痴をこぼしてしまった

月は いやな顔もせず
じっとそれを聞いていた

しかし
常に 横顔だったし
たまに ....
ピンクのレモンと

すっぱい 角砂糖 には

ただ ただ 拍手をおくるよ


そして


君に サヨナラを告げた

この 僕にも
憧れていたスーパーカーに乗って
夜空を飛ばしていたら

きみの部屋の窓から
片足がはみだしていた
靴下も 脱げる寸前

窓に横付けして 
手をひいてやったら
車にドスンと乗り込んだ
 ....
つれづれに

ペンをとってみると

ぼくのノートには

きみのなまえと ぼくのなまえの

あいあいがさが いっぱい


かさの真ん中の線

まちがってかいちゃって

あせ ....
きみは 
ぼくの将来を考えて
サヨナラ
と言ったみたいだけど

そんなのは
まったくもって本末転倒だね

ぼくの将来は
きみと一緒にいるってのが
大前提だったってこと
知らなかっ ....
僕たちが いつも
ダイヤモンドマンション と呼んでいた
あの 遠くに見える
宝石をいっぱい 散りばめたような
闇に光り輝く 建物たちは

ある朝
同じ場所から見ると
いくつもの 古い煙 ....
らせん階段をかけのぼり
幻影をつかむ
ジャンプしたら
地上がせまる


一転して、楽園の入り口


静寂を好む脆弱な聖者は
聖書を手に清純な青春をおくる
宙返りした中腰の天使は
 ....
目の前に棒があったので
それにつかまりながら
ぐんぐんと高いところまでのぼっていったら
ぼくは 雲の上に立っていた
正確には 
雲の中といえるかもしれない


なにしろ 
上を見ても ....
純太さんの望月 ゆきさんおすすめリスト(70)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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シュガースポット(2)- 望月 ゆ ...自由詩6*04-7-11
あなたが恋をしているあいだ- 望月 ゆ ...自由詩5*04-7-5
跡白波- 望月 ゆ ...自由詩15*04-6-28
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花信- 望月 ゆ ...自由詩3*04-6-17
飛沫- 望月 ゆ ...自由詩18*04-6-16
漁火- 望月 ゆ ...自由詩8*04-6-14
風来坊- 望月 ゆ ...自由詩9*04-6-8
表裏一体- 望月 ゆ ...自由詩304-6-2
世界が深呼吸する日- 望月 ゆ ...自由詩7*04-5-21
- 望月 ゆ ...自由詩8*04-5-18
パピヨン_〜蝶〜- 望月 ゆ ...自由詩3*04-5-16
落っこちている_ぼく- 望月 ゆ ...自由詩2*04-5-13
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さよなら国_Ⅱ- 望月 ゆ ...自由詩3*04-4-27
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