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その日唐突に乱れ散った雪は
特別の匂いがした

かさりかさりと私の知らない音がして
歓声がぱらぱらとあがった

音もなく後頭部から染み入るように支配する
それが私の知っている雪
氷の味 ....
誰か一人を泣き叫ぶほどに想えないぼくは
届かないものにこそ恋をする
勝手にきみを硝子細工さながらに作り上げては
掠りもしない哀しみに溺れてみたりする
きみとぼくは似ているなんて
当たり前のよ ....
始発のホームに立ち竦んで

イヤフォンからは柔らかい歌

夜明け前の空はどこまでも暗く

寝不足の目に痛い蛍光灯

私は一体何を切り売りすれば

世界と繋がっていられますか
きみの声が世界を変えることなんてない
きみの声に世界を望む人がたくさん
きみの声はきみの世界を守ってくれない
きみの声で誰かの世界を叩くことはある
整わないリズムで鼓動を打つ
心臓一つ差し出 ....
牛さんのMélodieさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はつゆきをいま- Mélodie自由詩312-12-12
白昼夢- Mélodie自由詩212-11-26
明けない- Mélodie自由詩312-11-23
ワールドメイカー- Mélodie自由詩112-11-21

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