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線が
思惑に触れて角度を変える
その鮮やかな反応
点々と落ちる
幾つかの俗情を振り払い
歩き出す私たち
今日もまた
背の後ろで翻った背に
声を掛けることさえできず
握り締めた ....
{引用=
しろやぎさんからおてがみついた
くろやぎさんたらよまずにたべた
}
::
不穏な空気に包まれた景色を見ていた
不安があちこちに転がっている
ひとつの石の周 ....
高い山の上にある洞窟の中
さかさまに本を開いて
愛しいあの子の為に記号を探す
手紙を綴るために
相応しい記号を贈りたいのに
不味くて吐き出してしまったり
美味しくて食べ過ぎてしまったり ....
「鳥が空で迷子にならないのはなぜ?」
幼い目で僕を見上げた
その髪を撫でながら
「くだらない考え事をしないからだよ」
と呟いた
美しいものは特に
何も持たずに輝いている
昨日 ....
{引用=
おまえを失い汽笛が呼んだ
あの海に下りていけばよかったと
願う僕の果ては悲しい
炎天下
糸の切れた凧のように漂う
なあおまえ、笑ってくれよ
こんなにおどけた僕の毎日を
文 ....
―炎天
いつからか父母の面影もなくなった顔の輪郭を撫で
枯れた景色を見すぎたせいかむず痒い目を二、三度こする
何処にも行きとうなくなった
もう何処にも行きとうないんです
陽射 ....
幸いによって用意された
名前は
あらかじめ課せられた
役割を帯びて
分厚い殻を割れば
どうどうと押し寄せてくる
風とも波とも知らない力に
離ればなれにされぬよう近付く
術さえ知 ....
{引用=
ベッドの下に散らばった
投げっ放しの言葉たちが輝き始める
午前2時
灰褐色の虹彩の奥の
中心窩に囚われた屈折した光が
ざわめき始める
それが尽きてしまわぬようにと
シーツから ....
{引用=
鴉の眼に宿る一閃の煌きが人々にとっては畏怖でしかなくとも
夕暮れに戻った巣の中では献身的な愛を育む母鳥であるかもしれない
そう言ったおまえのイメージからははっきりと
精巧な素描の上に ....
{引用=
眩さを手放すように
広がる
女とも男ともない
曖昧な
なめらかな皮膚に似た
花弁が
湿度の高い夜を抱いて
此処で居ますから
それだけで
報われますから
苦しまないでくだ ....
{引用=晴れやかな正午に
土砂降りの深夜に
ショーウィンドウ越しにわたしの海辺に寄って
砂浜で輝く貝殻を拾う
追い越して先回りする足取り
空瓶がひとつずつ埋まっていくたびに
はばたきの向こ ....
beebeeさんの高梁サトルさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
apoptosis
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高梁サト ...
自由詩
8
11-10-4
冷静に違える、交換
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高梁サト ...
自由詩
9
11-9-25
娘は山羊
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高梁サト ...
自由詩
7*
11-9-22
やくそく
-
高梁サト ...
自由詩
7*
11-9-19
なあおまえ笑ってくれよ僕が何度もおどけるたびに
-
高梁サト ...
自由詩
8
11-8-20
黙夏
-
高梁サト ...
自由詩
7
11-8-11
かしおぺあ
-
高梁サト ...
自由詩
9
11-7-1
真夜中の遊戯
-
高梁サト ...
自由詩
4
11-6-25
冷血の行方
-
高梁サト ...
自由詩
10
11-5-31
あさがお
-
高梁サト ...
自由詩
7
11-5-27
シンクロニティ
-
高梁サト ...
自由詩
12
11-3-7
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