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虚ろな階層で
落ち窪んだ眼を見開いて
小鼻のあたりをうろつく
蜉蝣のような情熱を追いかけていた
窓には汚れがあり
隣人は頭がおかしかった
サイケデリック、を ....
月の眠る丘に
最低限の荷物を隠して
遠雷が鼓膜を脅かす
暗がる夜に僕たちは
つながりと呼べるものの
一切を断ち切った
淋しくはなかった
悲しくもなかった
た ....
つ、たん、とわずかなタップダンス、軒先を転がるようなリズムがして
時のながれをひとあしおいこして行く
あのひとは、いまごろ猫だろう、思いのほか自由な四肢で世界を掻い ....
どこへ行くこともなくその空で遊んでいたきみ、クリーム色の雲がまだ少し寒い季節を足早に過ぎていく、そんなエターニティ
綴った手紙の文句は何度もリテイクされた挙句 ....
遠雷の様な耳鳴りを含ませた渦巻き管があらゆる配列を狂わせる
小鳥の死体がうずたかく積もった廃墟ホテルの階段の見てしまう美
壊れたものはなんだった、コードの切れた黒電話の受話器を耳に当てたら ....
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに
ながく、とじこめた
ひどいこと
ゆるしたくなんか
なかった
ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
....
無人駅の廃れたホームに立ち
缶コーラの
残り数滴を啜り
サヨナラのハンカチがたくさん舞うような
一月の空のメランコリーを見ていた
時間は午後
暫定的に午後
そうと知ってい ....
あのあたりならなんとかなった
僕が
野晒しの死体のような
無力なヤツでも
君が
季節外れの雷に怯える
知的で臆病な子猫でも
あのあたりならなんとかなった
それが
間違 ....
その夜に刻印は無い、とくにこれといって
しんとした冷たい、しんとした冷たい―隙間風が入り込むだけ
綿毛のように逃げていった古い名前と
綿ぼこりのように積みあがるいらぬ記憶
街路を通 ....
佐々木妖精さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(9)
タイトル
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-8-8
遠雷
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
09-10-3
猫の記憶
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-6-4
春の日、膿んだ傷みの反芻
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-4-9
二度と羽ばたけない羽なら捨てることもまた飛ぶことだ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-4-1
あさ_うたうけど_ひとり
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ホロウ・ ...
自由詩
7*
08-3-18
もう風の中にもない(教えてくれなんて初めから言ってなかった)
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
08-1-14
回想は賢い(冷静なフィルター)
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-1-3
それで手に取ったミルクはどんなふうに始末をつける?
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-12
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