たえがたくうたわれたうた
木屋 亞万

ただしいことが淫らにあふれる
バケモノの住むきょういくの場
がっこうはしゃかいの縮図
誰もが自分のことしか考えない
我が身を守る我が儘のせいで
ダレモガ悪事に加担する
セイロンが押し寄せる中で
選ばないをエラベナイ私は
パンチもジャブも砂入りかばん
ゴリゴーリーやられた右フック
華々しき鼻血は弱いモノの象徴
皿に着地できないプリンの頭
ガッコウはシャカイの縮図だ
命からがら抜け出したって
実寸大の理不尽からリンチされ
ミンチみたいに脊柱を複雑骨折
シンデルみたいに生きたくない
シンデレラには牢獄と王子様
私たちはただしさから逃れられない
正しさからの逃亡がまたただしいの

病院では今も断末魔のウタが謳われている


自由詩 たえがたくうたわれたうた Copyright 木屋 亞万 2008-06-15 00:16:41
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