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きちんとした襟の
背の低い男が
背を丸くして立っている
教会の門の前
指先の
薄茶けたしみと
視界のかしいだ

米が落ちている
祝福の
後先に

三本目のつえが
 ....
 


はす向かいの男の咳で
目をさましてしまった
となりの年寄りはまだ目をとじているので
きっと とおくに行くのだろうと思う

このまちに大きな交差点はなくて
行き交う なんていう ....
 


祭日からあふれて ころげた人々が
やたらにぬらしたので
台所に立つのは ずいぶんひどい
はだしか靴ならばとも思うが
僕は あたらしいくつしたなので
戸口のところからのぞいて
 ....
 


1/4

あしのした と うなじ と あばら に
くものすがはっているので うごけません
女の子だから くものすを
やぶるようなおいたは いかんのです



1/5
 ....
 

あたし象がなくのをきいたことがあるわ

ミルクが冷めるので
君は急いで言うのだった

カーテン 君の室内とその壁

日が射しても 虫がいない日が多いので
もうテーブルクロスは ....
12/9

ばらっ ばらっと こどもたちがかけて
うたをうたうひとは すこしだけ
しずかになった
あれは はとではないね
はといがいのなまえをしらないのだけど


12/10

 ....
わたしはあなたの顔をつかんで
こじあける 歯型 の
わたしの腕を救いだす

床板をたたく あなたのかかとが荒い
並ぶまで屈めて 指先で
ちいさくバツのしるしをつくる
しい と
前歯で息 ....
金魚の水 を
かえないまま
入浴しているのです
もう ひとつきも

散ってゆく水面が
茶色く さがるのです

あるでしょう あの
あぶくが
あれを金魚は のみこむ
わけですけれど ....
アナグマさんとマッチちゃん



アナグマさんは紳士です。
ちょっと白髪まじりの前髪を撫でつけて、茶のスーツの襟をきちんとしています。
マッチちゃんはお嬢さんです。
まだまだおちびさんな ....
いたむのも
ごはんを食べていれば
まぎれるのでないかなあ と
考えて
なんだかいつもよりも
かみ
かみ
かみ と
ウインクするように噛んだのです

  たいせつなウインクは奥歯です ....
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ

君は 踊る私を見ている

みぃぎ ひ だ り

君は

君は
椅子に登 ....
よしこちゃんは ピアノをもっていかなかった

彼女が五十一のとき のこっていたじいさまが死んで
よしこちゃんはもう 親のない子になった

その家は 彼女が大人になる頃に建って
夏と冬の休み ....
みっかのつき というか指先
が 孕んだ 玄関には誰か立っていたのか 風
ばかりまいて
重機のエンジンのうつる窓 にわかに
順番が差し替えられる という白い 指

先を行く人
の 呼吸が ....
レコードの針 ぱつ ぱつ

エネループが空になった
そんなら 次に写真をとるのはいつだろ と
猫に携帯を向ける
灯油がたかいのでホットミルクをつくる
だんだん眠くなると ああ このままが経 ....
よしおかさくらさんの縞田みやぎさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日曜日- 縞田みや ...自由詩6*08-8-23
行程- 縞田みや ...自由詩11*08-7-27
- 縞田みや ...自由詩4*08-7-17
巻頭_一月- 縞田みや ...自由詩11*08-6-19
こいびと- 縞田みや ...自由詩7*08-6-17
巻頭_十二月- 縞田みや ...自由詩4*08-6-3
朝礼- 縞田みや ...自由詩2*08-5-14
沈殿- 縞田みや ...自由詩2*08-4-10
アナグマさんとマッチちゃん- 縞田みや ...散文(批評 ...3*08-4-6
きりんのみるゆめ- 縞田みや ...自由詩6*08-3-23
ジェンカ- 縞田みや ...自由詩4*08-2-19
よしこちゃんのピアノ- 縞田みや ...自由詩9*08-1-24
夜(駆する)- 縞田みや ...自由詩4*08-1-20
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