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1.

今までに
無くしたものごとをひとつずつ
丁寧に数え上げて見せては
笑い

今まさに
指先からほろほろと零れ
落ちた
それを
見送っては
泣く

かなしく
 ....
おとなになるから。
もう泣くのは止めるのだと
きみは言う。

ぼくたちはまるっきりこどもで
お互いの身体に恐る恐る手を伸ばしながらも
やっぱりこどもで

おとなになりたいのかと ....
いたい

     と 君が言って

いたい

     と それを何度も
     くりかえすうちに

いたい

     は ちいさなけものの形になって
     遠くへ走 ....
{引用=
                 青
                左手で
雨              散り飛んだ
ずっと           滑らかな炭酸水
嘘のまま     ....
全ての旅立つ人のために

***

湯気を立てているお茶のカップと
小さく開いた窓から差し込む朝の光と
四月の風に揺れる薄いカーテンを
置き去りにしたままで部屋の鍵をかける
 ....
1.
風の強い日
(今日はなんだか
 少しだけ地球が速く廻るみたいだ)
窓の外を見ると
鳥に戻った子供たちが空を飛びまわっている
地面の上を
彼らを連れ戻そうとする大人が懸命に走り回 ....
すれ違う人たちの
魂の先端を少しずつ摘み取ってはポケットに入れる
ひっそりとした動きなので
たいていの人はすれ違っても何も気付かない
ときどき
けげんな顔をして立ち止まり
胸の辺りに手 ....
よしおかさくらさんのUtakataさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨が降るとき、きみは- Utakata自由詩608-9-1
おとなに。- Utakata自由詩308-6-22
けもの_のけもの- Utakata自由詩508-3-2
菱型の季節- Utakata自由詩508-2-29
卒業- Utakata自由詩508-2-24
子供たちが鳥に戻る日(風の強い日)- Utakata自由詩108-2-16
たましい- Utakata自由詩408-2-13

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