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わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない

水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
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想いを繋ぐのはいつも
言葉だった。

小学生の時、
友達と口げんかをしても
さよならは忘れなかった。
またね、と別れると、
次の日はまた ....
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飛べ 飛べ
おれよ 飛べ

まっしぐらに 飛べ
何も考えずに 飛べ

踏み切って 滞空する時間に
脳裏をめぐる 想いは
展開の素早さに ....
暇つぶしに読んでいた夫の漫画本に
ヒミツが挟まっていた
それはちょうど主人公が
携帯電話のメールを確認している場面で
お札と同じくらいの紙切れだった
(本当のお札だったら良かったのにな)
 ....
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ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
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         心
         静か
        に、耳を
       傾けよう。遠
      くに聞こえて来る
      ....
ああもういやだなあ名前書いておけばよかった
ちょっとマラソンしてたら腎臓落としちゃった
交番に行って届いていないかたずねたら
お巡りさんは何か変な顔で僕を見ているし
道行く人たちに腎臓落ちてな ....
静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、

静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家 ....
右目からビームが出るのはいいけどその間見えないんだよね
ほいで別にビームといっても熱かったり痛かったりしないんだよね
しかも自分で制御出来なかったりするから若干だるい
朝ご飯を食べない日はあんま ....
息を止める
薄く広がりゆく世界
油膜の浮いた
美しい世界

僕は睡魔と闘いながら
クダラナイ言葉を零している
コポコポと鳴る携帯
水没して窒息して

できれば海の近くに住みたかった ....
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私のテレビは
真空管から宇宙へと通じている。
だから赤と青と黄色の虹が
画面から青空へ架かっている。

そこでは
虚像こそが実体を有し、
存 ....
 
遺影のある家に行くと
線香の良い匂いがして
羊羹を一口食べた
奥さんがずっと昔からのように
右手で左手を触っている
側では子どもたちがわたしの名前を知っているので
窓から外を見ると
 ....
ゴミ箱を作ったので
いらないものを捨てた
だけど、ゴミ箱はまだ満足していなかった
仕方がないので
最近、増えすぎて
持ちきれなくなった不安を捨てた
ゴミ箱は少し満足したようだった
その日 ....
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五月十七日は土曜日でした。
窓から外を見るぼく。
向かい合うアパートの窓に、
立っているぼくの姿が映っている。
身体を揺すり、
ヘッドホンに独り ....
街なかで白い小鳥を配っていた
籠に入ったたくさんの小鳥を
小鳥配りの人が要領良く配っていく
受け取らないつもりでいたのに
いざ目の前に出されると受け取ってしまう
わたしが手に取ると
それは ....
「新体操の3人組はケンタでお昼を食べてた」

君はあった事実を淡々と話したようだけど
君の顔が曇っていたように見えたのは
僕の思い込みだけが原因だろうか

新体操を選ばすに演劇を選んだ君
 ....
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春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
言わなくていいんだと
きみはぼくを細くなった手で
握りました

体も細く縮んで
手はしわしわでした

きっと生まれ変わるので
きっと心は生き続けるので
さよならじゃあ
ないんだよ
 ....
死体は人が生きた名残りで
その顔に浮かべる表情には
人生のすべてが凝縮されています

葬儀に集まった人の中には
涙を浮かべる人がいたり
明るく振舞う人がいたり
誰もがそれぞれ ....
ワディ,

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

それは、僕だ ....
昔の恋を懐かしみ
遠い日の
あの気持ちがあふれだす

淡い恋心を思い出しながら胸に秘める

目の前のあなたは
そんな私を知らない


優しく私を抱き締めるあなた

私の胸と
 ....
自分で考えてみても些細過ぎる悩み事を
頷きながら聞いてくれる
復縁できたらとか下心あるのかな

彼だった頃は喧嘩ばかりしていたのに
なんだか不思議だよね
今では心を開いて相談できる
同志 ....
もう、だめかもしれない。

でももう少しがんばってみよう。


人生は、

登山に少し似ている。

きっと、その先には、

素晴らしい景色が待っていると、

期待して、また少 ....
こんな夕暮れは
たまに
たまになんだけど

あなたに逢えることが嬉しくてしかたなかった頃の私が戻ってきてね

ふたりで駈け落ち気分で出かけた場所を思い出すの


嬉しくて切なくて
 ....
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老いたる
傴僂の子は
よく話すことができない。
ぎらぎらと目を剥いて、
ふいに瘤をみせて、
去って行く。
言葉を彼は瘤に溜めている。


 ....
となりのうちのメイザさんは
とってもすてき
もうとっくにおばさんのはずなのに
まだ17さいみたいにみえる
「て」も「あし」もちいさくって おにんぎょうみたい
でも なんだか「てつぼう」みたい ....
生まれ変わったら、

猫になりたい。

生まれ変わったら、

あの人の兄弟になりたい。

あの人と、猫として、穏やかに暮らしたい。

今は会えないけど、その日まで、さようなら。
 私は 愛する人に 出会った
 私は世界を突き抜けた

 あなたの腕の中で
 原点の私に還る

 私はそこで生まれ
 おそらくそこに還る
 悲しみを何度も浄化し
 研ぎ澄まされた透 ....
思い出を右から左に
並べて行く

海の見える場所に
家を建てた
波の音が聞こえ
潮風が吹いて
ウミネコでも鳴けば
と思い続けてもう
ペンキもはがれてきたのに

ぼくの昨日は消 ....
sekkaさんの自由詩おすすめリスト(77)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
水のない水槽- 三原千尋自由詩23*09-7-30
コトバ_/_想い- beebee自由詩2608-9-7
飛べよ_おれ- beebee自由詩1308-8-24
ヒミツ- 小原あき自由詩20+*08-7-30
七月の雨の光- beebee自由詩1608-7-23
心の雫- beebee自由詩19*08-7-17
- セガール ...自由詩508-6-29
静けさを測る- rabbitfighte ...自由詩37*08-6-29
右ビーム- セガール ...自由詩608-6-28
マチャンダラ- kauz ...自由詩5*08-6-27
雲南の踊り子- beebee自由詩7*08-6-19
遺影のある家- たもつ自由詩1908-5-23
ゴミ箱- 小原あき自由詩32*08-5-23
寮生に_/_想い出す情景- beebee自由詩808-5-22
できごと- 小原あき自由詩34*08-5-17
選択する重さをまだ君は知らない- kauz ...自由詩4*08-5-16
猫の目- beebee自由詩1708-5-13
さよならを- REMINGSセ ...自由詩308-5-10
火葬場- 1486 106自由詩4*08-5-8
ワディ(枯れ川)- rabbitfighte ...自由詩14*08-5-5
ごめんね- 舞狐自由詩7*08-4-27
見つめなおすひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*08-4-23
人生- 燕(ツバ ...自由詩108-4-18
想い思う夕暮れ- 舞狐自由詩7+*08-4-17
傴僂(せむし)- beebee自由詩6*08-4-16
となりのメイザさん- 鏡文字自由詩3*08-4-16
生まれ変わったら- 燕(ツバ ...自由詩508-4-16
孤独の島- 伊那 果自由詩608-4-16
あかさたな限界- AB(な ...自由詩1008-4-15

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