すべてのおすすめ
午後、雪がちらついたので
積もらないと知りながら
見知らぬ人の痛みと
繋がりはじめる
指先ならばよかったけれど
溶け合うようになじんで
本当の痛みなど
知りもしないのに
まるで火を潜り ....
さみだれてゆく花びらのかたちをした石たちが
ころころとうまれたてのこどもの涙のようにながれていって
さんさんと光をはんしゃしてはわれわれのあけた穴をうめもどしてゆく
かいつぶりたちのおばねが風に ....
波あとのすなのうえについたあしあとを
くっきりとおぼえている
場面はかわっても流れている音楽はおんなじだった
われわれがみがきあげたタイルのうえを
仔どもらが駆け抜けていって
べたべたするあ ....
指をひらくと
きのうの夢がこぼれ落ちた
わたしたちは
月の公転ぐらいのスピードで
どんどん忘れていくのだから
泣かなくてもいいのに
と言いたいが
きのうときょうの
ことばを全部書き残し ....
夏野雨さんのキキさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
(無題)- キキ自由詩5*09-3-31
(無題)- キキ未詩・独白307-10-18
(無題)- キキ未詩・独白407-9-28
(無題)- キキ未詩・独白607-9-16

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する