空をさす小枝のような
父の指に
赤とんぼがとまる
お父さん
声をかけると
赤とんぼを残して
父は飛んでいってしまった
驚かせるつもりなんてなかった
いい年をして、と
笑われるか ....
 おれの友達なら「地球の時転だって、おっさんのくしゃみだって、ぜんぶ詩なんだぜ」って言うだろう。そう言った後で「おれは全然そう思わないけど」と付け足すに違いない。



 日本列島が歯車を剥 ....
 
話す声が小さくなっていく、朝
きみは一冊の
ノートになった

軽くなった身体をめくって
話の続きを書く
これからは大切なことも
大切、とは少し違うことも
こうしなければきみに届か ....
 駅に人垣ができていて通れない。『ちょっと?おれ終電なんですけど?』まあ見てごらん、外国人が改札前で揉めている。終電に走る足が次々に止まる、日本人は深い溜め息をついた。
 それを制する力も術も持たぬ ....
捨てられるものより捨てられないものの方が多いと気付いて泣いた


流れ星 まばたく暇さえ与えない またたく間にぼくらをスルー


きみのこと嫌いになれると思ってたのに目が合うことが えへへ ....
貴方の言葉が小玉の辺りに浮いている
シーツはやがて真っ赤に染まり
その上にはペランとした貴方の皮だけが乗っていた

ベランダに干しながら
見上げた空には大きな貴方の生首が

すっかり貴方 ....
「挙手なさい。指名しますから」

 と、言っておきながら先生は今回も、窓の外を憂鬱そうに眺めている由美子を選んだ。
 由美子が渋々立ち上がり音読を始めると、皆が黙って聞く姿勢。まあしかし、一部の ....
 
郵便局の方から来ました
と言い残して校長先生は
ぼくの枕を盗っていった

庭ではぼくを産んで
その後育て続けた両親が
淋しい冬の作業をしている
三年前、僕の腕を
きれいな形だと褒 ....
年齢と同じ点数とったテスト
二度とは見ずにヒコーキとなり

花咲く日くるまでさみしくないように
今きみに魔法をかけようか

春風に眠気を催す五時限目
我夢でナポレオンと結婚す

ア ....
あなたに
君のセックスの意味が分からないと
意味の分からない質問をされて
質問という言葉の意味を問い直す作業をしていたら
分解された

別れられないはずだから
分かり合える
離れ離れに ....
高い高いトーテムポールを登ると餃子がある、それは餃子ではなく乱心だった
箸を広めたのがフランス人だなんて嘘、インドなんて象の猿ぐつわでポカポカだ
河童とキュウリ、うな重と梅肉、ガーリックは北京を燃 ....
「天国と地獄」なんて振り幅の広い恋にあこがれて咲く


片すみで温めすぎた恋心冷たい指先ひらいてにぎって


「今日きみを思った時間10000秒」なんて数値化できない愛しい


君の ....
「具体的な症状をおしえてくれますか?」 「彼があたしを苗字で呼ぶの」





  腕枕ナチュラル導入委員会 寝返り30回 もう朝だし





 振り向かせたいから 『か ....
 
ピッチャーの投げたボールが
輪郭をあやふやにして
雲の形になり

やがてひつじになって
待ち侘びていたバッターと
いっしょに頁から退場していく

指が擦り切れるまでめくり続け
 ....
白猫を倒しつ腹に顔うずめ息をかけしが足蹴にあひぬ バス停の近くで生まれ
バスを見て育った
バスを見ていないときは
他のものを見て過ごした
見たいものも
見たくないものもあった
初めての乗り物もバスだった
お気に入りのポシェットを持って
 ....
サイレントとループ。
無限と有。
サイレントとループ。
MGENとYOU。

「ハッハッハッ!私には睡眠薬等、効かないのだよ明智くん!」と怪人二十面相。(どういうシチュエーションですか? ....
このままどっか持ってかれそう。
地下鉄の音はお喋りには向かないわね。

真実なんて知りたくなかった。
大体の見当だなんてついてたんだ。
このまま幽霊になりたい。
生きるって、そもそもど ....
少し大きな動物が
足元に横たわってる
景色にあるどの線にも
斜めになって
昨日からの続きのように
滑らかな呼吸をしている
その鼻先から
しばらく行ったところを
とうがらし売りの少女が
 ....
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メールアドレス変えました♪
登録変 ....
手作りケーキのお店で
あなたを愛した
愛したあなたは
ケーキを作った
作ったケーキは
おそらく誰のことも
愛することはなかった
その向こう
山と海とが
平行に交わっている
窓か ....
 
 
まだ夜の明けないころ
街は少し壊れた
機械の匂いがする
昨夜からの断続的に降る雨が
いたるところ電柱にも
あたっている
いくつかの窓の中には
ささやかな抵抗と
使い古された ....
魚が三人泳いでるよ
小川を覗き込みながら
子供は母親に言った
暑い夏の盛り
草の乾燥していく匂いもしていた
本当はもっと沢山の魚が群れて泳いでいたのだが
三人目を数えたところで
子供は視 ....
河原町落としたコインを追ううちに逆巻かれてた日曜の波

白線のバリア破って日常が隣で呼吸してる烏丸

かつら、カツラ、桂。わだちの枝に今日も葉が行き交うひとの数だけ茂る


文字盤の ....
ブランコに乗って何度も旅をしたね反抗期の君と僕とで


ジャングルジムの骨組みの向こうに君の悲しい生家が見えてる


シーソーしながら語りあった夢の驚くほどあっけない軽さ


愛 ....
 
 
あまりに静かなので
どうしたものか
耳を澄ますと自分が
階段になっていることがわかる
踊り場には
温かい春の光が落ちて
多分そのあたりに
思い出はあるのかもしれない
遠くで ....
すし詰めの車内で私は玉子
握りの玉子じゃない
握りの横に添えられた 数学の図形に似た飾り物の玉子
入り口の支えに身を預ける
頭の焼印を日差しが照らす

不意に電車がカーブにかかると
バラ ....
晴れた日の
親戚のように
父と二人並んで
日あたりの良い窓際
懐かしいことや
懐かしくないことを
とりとめもなく話し
毎日小さく丸くなる父は
明日はもっと
そうなんだろう
窓の ....
格闘技観戦が吉 おひつじ座
リングサイドで熱を感じて

無理をせず健康管理大切に
おうし座の君 野菜足りてる?

双子座の陽気な魅力曇りがち
楽観的に甘えてごらん

恋愛はフォロー大 ....
明日もし

 京都が海に沈むなら

  鈴虫寺で バルサンを焚く
町田アキラさんのおすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤とんぼ- たもつ自由詩2908-1-29
カルマちゃん- N哉自由詩308-1-29
軽い身体- たもつ自由詩2108-1-28
外国人のミサイル- N哉自由詩208-1-27
ハイソックス- 春日短歌9*08-1-25
貴方の世界- N哉自由詩208-1-25
山道で蹲る、由美子- N哉自由詩3*08-1-25
後姿- たもつ自由詩408-1-23
魔法をかけようか- 春日短歌2*08-1-22
テロリストの恋- 狩心自由詩3*08-1-20
沢尻エリカ騒動とXJAPANについて- キメラ自由詩707-11-2
奔り出すもの- ポッケ短歌2*07-10-28
カスタマーセンター_(恋愛編)- メメズワ ...短歌3*07-10-27
パラパラ漫画- たもつ自由詩12+07-10-27
影_五- A-29短歌3*07-10-27
他のもの- たもつ自由詩2107-10-25
You@(発光)- 菊池ナン ...自由詩107-10-25
メランコリー・ハニー。- 菊池ナン ...自由詩507-10-24
少し大きな動物- たもつ自由詩907-10-23
メールアドレス変更しました- 北大路京 ...未詩・独白32*07-10-19
教室- たもつ自由詩807-10-18
拝啓、君は元気ですか- たもつ自由詩36*07-10-11
水面- たもつ自由詩307-10-10
快速特急〜阪急京都線〜- Rin.短歌9*07-10-9
公園- たもつ短歌507-10-6
返事- たもつ自由詩28*07-10-3
すし詰めラプソディー- 楠木理沙自由詩207-10-1
親戚の欠片- たもつ自由詩807-9-30
来月のあなたは?_12星座占いでみる10月の運勢- 北大路京 ...短歌16*07-9-28
平安ブルー_05- 北大路京 ...短歌3*07-9-25

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