すべてのおすすめ
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
風船のパンチ
ハーモニカのプラグ
やべぇ 尿意催した
たんたらんら たんたらんら たんたらんら ら
あ ぅー ぅ

ふふふんf ふふp^^ppp
 ひとりでに笑うにんぎょ^− ふふんp^ ....
おめのマナグ

わだばおめのマナグどご
なも言えねまま見でだ

へば
右さ左さおぎぐ揺れだっけ!
そのマナグ!

わだばおめどご好ぎだ

だどもよ
仕事で東京さ出らねばならね
 ....
 
空をさす小枝のような
父の指に
赤とんぼがとまる
お父さん
声をかけると
赤とんぼを残して
父は飛んでいってしまった
驚かせるつもりなんてなかった
いい年をして、と
笑われるか ....
 おれの友達なら「地球の時転だって、おっさんのくしゃみだって、ぜんぶ詩なんだぜ」って言うだろう。そう言った後で「おれは全然そう思わないけど」と付け足すに違いない。



 日本列島が歯車を剥 ....
 
話す声が小さくなっていく、朝
きみは一冊の
ノートになった

軽くなった身体をめくって
話の続きを書く
これからは大切なことも
大切、とは少し違うことも
こうしなければきみに届か ....
 駅に人垣ができていて通れない。『ちょっと?おれ終電なんですけど?』まあ見てごらん、外国人が改札前で揉めている。終電に走る足が次々に止まる、日本人は深い溜め息をついた。
 それを制する力も術も持たぬ ....
貴方の言葉が小玉の辺りに浮いている
シーツはやがて真っ赤に染まり
その上にはペランとした貴方の皮だけが乗っていた

ベランダに干しながら
見上げた空には大きな貴方の生首が

すっかり貴方 ....
「挙手なさい。指名しますから」

 と、言っておきながら先生は今回も、窓の外を憂鬱そうに眺めている由美子を選んだ。
 由美子が渋々立ち上がり音読を始めると、皆が黙って聞く姿勢。まあしかし、一部の ....
 
郵便局の方から来ました
と言い残して校長先生は
ぼくの枕を盗っていった

庭ではぼくを産んで
その後育て続けた両親が
淋しい冬の作業をしている
三年前、僕の腕を
きれいな形だと褒 ....
あなたに
君のセックスの意味が分からないと
意味の分からない質問をされて
質問という言葉の意味を問い直す作業をしていたら
分解された

別れられないはずだから
分かり合える
離れ離れに ....
高い高いトーテムポールを登ると餃子がある、それは餃子ではなく乱心だった
箸を広めたのがフランス人だなんて嘘、インドなんて象の猿ぐつわでポカポカだ
河童とキュウリ、うな重と梅肉、ガーリックは北京を燃 ....
 
ピッチャーの投げたボールが
輪郭をあやふやにして
雲の形になり

やがてひつじになって
待ち侘びていたバッターと
いっしょに頁から退場していく

指が擦り切れるまでめくり続け
 ....
バス停の近くで生まれ
バスを見て育った
バスを見ていないときは
他のものを見て過ごした
見たいものも
見たくないものもあった
初めての乗り物もバスだった
お気に入りのポシェットを持って
 ....
サイレントとループ。
無限と有。
サイレントとループ。
MGENとYOU。

「ハッハッハッ!私には睡眠薬等、効かないのだよ明智くん!」と怪人二十面相。(どういうシチュエーションですか? ....
このままどっか持ってかれそう。
地下鉄の音はお喋りには向かないわね。

真実なんて知りたくなかった。
大体の見当だなんてついてたんだ。
このまま幽霊になりたい。
生きるって、そもそもど ....
少し大きな動物が
足元に横たわってる
景色にあるどの線にも
斜めになって
昨日からの続きのように
滑らかな呼吸をしている
その鼻先から
しばらく行ったところを
とうがらし売りの少女が
 ....
手作りケーキのお店で
あなたを愛した
愛したあなたは
ケーキを作った
作ったケーキは
おそらく誰のことも
愛することはなかった
その向こう
山と海とが
平行に交わっている
窓か ....
 
 
まだ夜の明けないころ
街は少し壊れた
機械の匂いがする
昨夜からの断続的に降る雨が
いたるところ電柱にも
あたっている
いくつかの窓の中には
ささやかな抵抗と
使い古された ....
魚が三人泳いでるよ
小川を覗き込みながら
子供は母親に言った
暑い夏の盛り
草の乾燥していく匂いもしていた
本当はもっと沢山の魚が群れて泳いでいたのだが
三人目を数えたところで
子供は視 ....
 
 
あまりに静かなので
どうしたものか
耳を澄ますと自分が
階段になっていることがわかる
踊り場には
温かい春の光が落ちて
多分そのあたりに
思い出はあるのかもしれない
遠くで ....
すし詰めの車内で私は玉子
握りの玉子じゃない
握りの横に添えられた 数学の図形に似た飾り物の玉子
入り口の支えに身を預ける
頭の焼印を日差しが照らす

不意に電車がカーブにかかると
バラ ....
晴れた日の
親戚のように
父と二人並んで
日あたりの良い窓際
懐かしいことや
懐かしくないことを
とりとめもなく話し
毎日小さく丸くなる父は
明日はもっと
そうなんだろう
窓の ....
冷やし中華が
静かに終わった奥の方
特別なこともなく
人をまたぎ
人にまたがれ
狭い柄模様のシャツが
時々きれいだと感じられた
入口の貼紙には
かつての文字のようなものが書かれ
それ ....
なんか嫌な予感がして
目を覚ました。

ら、オッサンが枕元に正座しており。
めんどくさいけど突っ込んだら神様だって言う。

これ水木しげるの世界きたよ。
貧乏神か貧乏神だなと問い詰め ....
町田アキラさんの自由詩おすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月工場- たもつ自由詩3809-4-7
よどんだ空気- 狩心自由詩2*08-2-4
マナグ- N哉自由詩5*08-1-30
赤とんぼ- たもつ自由詩2908-1-29
カルマちゃん- N哉自由詩308-1-29
軽い身体- たもつ自由詩2108-1-28
外国人のミサイル- N哉自由詩208-1-27
貴方の世界- N哉自由詩208-1-25
山道で蹲る、由美子- N哉自由詩3*08-1-25
後姿- たもつ自由詩408-1-23
テロリストの恋- 狩心自由詩3*08-1-20
沢尻エリカ騒動とXJAPANについて- キメラ自由詩707-11-2
パラパラ漫画- たもつ自由詩12+07-10-27
他のもの- たもつ自由詩2107-10-25
You@(発光)- 菊池ナン ...自由詩107-10-25
メランコリー・ハニー。- 菊池ナン ...自由詩507-10-24
少し大きな動物- たもつ自由詩907-10-23
教室- たもつ自由詩807-10-18
拝啓、君は元気ですか- たもつ自由詩36*07-10-11
水面- たもつ自由詩307-10-10
返事- たもつ自由詩28*07-10-3
すし詰めラプソディー- 楠木理沙自由詩207-10-1
親戚の欠片- たもつ自由詩807-9-30
冷やし中華終わりました- たもつ自由詩707-9-14
神様が来た!- 菊池ナン ...自由詩1407-8-1

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