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折りたたみのヤツ

自転車ほしい

大抵のトコならどこだって

自転車ほしい

行けるトコまで

自転車ほしいよ

欲しい欲しい

キミのくちびると迷ってしまうくらい

 ....
***


いま。
群青におぼれるところでした


満月を目指すラクダの睫にふれて
イエローの風にサインしたらいい


ほんとうのすべてを

過去に落下させないように注意です ....
私を揺する
毒苺の群生する
この森で
木々は静かに呼吸する
膝を小さく折りたたみ
瞳をとじて
二月の寒さを一口のんだ
あの
冷たい上では変わりなく
星が瞬いているのでしょうか ....
ありがとうを言い忘れて
今日もぼんやり青空を見る

さようならが言えなくて
今日もぼんやり夜空を見る

君に伝えたい
コト
いっぱいあるんだ

明日の朝
誰もいない原っぱで
手 ....
乾いた12月の

空に干される一枚の葉

赤く色づく暇もなく

寒さに凍えて落葉する


アナタがほんの気紛れに

こぼした一滴の水に

安らぎを感じ

心は今穏やかに澄 ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
体内に刻み込まれた
幾十もの年輪
季節の変わり目は
体が軋んでしまうのです
 
 
空に架かる 枝の腕
太陽さえも
掴めてしまいそうで
少し 怖くなりました 
 
肩にとまる 鳩 ....
まっしろな四角い小部屋に
ひとり 丸くなって
 
 
ピンク色の魚たちに触れる
 
 
やわらかなユビサキで
そっと 溶けていく
ように
 
 
そこにある
確かに存在する
 ....
きみに会いに行く
本当だった
列車に飛び乗ること
それも盲目ではなくて。

灰色の雨に流され
こころの小石が転がる

舞い散った落ち葉を踏みしめる音は
きみの泣く声に似ているから ....
もしもここに
うつくしい空き箱があったなら
お風呂のように入って
外を眺めよう
風の吹く
外はやさしいように見える
口笛も吹こう
あの懐かしい歌

箱の片隅には
ヒイラギが落ちてい ....
もう、キミの色は

忘れてしまったよ、

上から上から

何度も塗り潰したからね。

痛みだけがココにある





青い空

黒い海

黄色い車

赤いギター ....
きみに電話してしまう

きみからの着信がしばらく続く

アドレスは変えてしまったから

ショートメールをいくつか交わす


十一月の空に罪はない

おたがいディスプレイのむこうに ....
聞かせてよ
その声で
彗星がぶつかってきても
身を寄せあって


兎が月に埋めてくれたのは
僕が渡した雨の素
ゆっくりと溶けて
月を覆っていくんだよ


薬指に ....
まどろみの向こうで
たまごが焦げる
かしゅ、かしゅ、と三つを割って
手馴れた指は
ぬるく充満した昨夜の空気と
朝とを掻き混ぜたのだろう

ふっと白くなる意識と
休日の実感とを
贅沢に ....
きゅうくつなくつぬいで


にんげんせかいからぬけだす


ひとのよははかなきものだから


とりやさかなのやうになりたくて


きゅうくつなふくぬいで


はだ ....
ランチのあとについてきた
小さなニューヨークチーズケーキに
君は幸せそうな顔をしてた

コーヒーの苦みを
よりいっそう素晴らしく思うのは
君が喜んでいるからかな

 鏡の中 はしゃいで ....
***


明日の
天気に
首をかしげたり


紅茶の中で
角砂糖が詠うほわほわと
スプーンを遊ばせたり


そうでした


ぼくは

ぼくをさがさなくてはいけない ....
秋が空気を包みはじめている
なんだか最近いつも二人でいる

コーヒーにミルクしか入れない
薄いこげ茶って秋っぽい色
髪、伸ばしているの
首筋が寒いから

風が落ち葉を舞い上げて
ほっ ....
こちら、さよなら商店です。
さよならの代わりに役立ちそうな言葉を取り揃えて御座います。
どうぞ、どなた様もご自由にご利用ください。

一、
面倒くさいなら
荷物をまとめて
あたしの内から ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
『うれし雨』

この雨は泣いてる雨なんかじゃない
きっとうれし雨なんだ
そうじゃなきゃいけないんだ


『何でも無い一日』

ただひざを抱えて
外を眺めていた
少し肌寒いのは
 ....
 

ぼくのこころを止めたら、きみのそれはひどく痛むと言ったから
レモンすらさえぎらない孤独感を、
キャンディーでは賄えない愛を
(つぎはぎだらけの靴下につめこんだ。)



(する ....
***


ほんのすこし
はやいけど

羽が生えはじめた
僕等のモノクロを

見送ることに決めたよ


のぼりはじめた
きいろの船


沈まないでいてね


さよ ....
背骨のひとつひとつが
はっきりと「かなしい」と言っていた
自転車の上は 夜

星の流れる音は多分
ゆっくりと漕ぐ車輪の音に似ていた

あの夜に

22年と半年生きたことで
とても重 ....
あ、マナーモードにしたまんまだった
そう思って携帯開くと不在着信

昔、長いこと付き合った人からだった

胸の奥が締め付けられた
同時、ホッとした

なぜ?
どうしたんだろう
そし ....
神様

あの子に想いを伝える勇気を

半分だけ、下さい


残りの半分は

どうにかしてみせるから
携帯電話のアドレス帳に
何件登録可能かなんて知らないが
今のところ
私のケータイには
189人分入ってる

189人もいれば
もちろんもう顔もわからない
高校のときの先輩や
綺麗すっ ....
  やさしいのか
  やさしくないのか
  雨の日のあなた


  約束の時間に
  遅れたわたしに
  何も言わないので
  カフェオレを頼んだきり
  わたしも黙って俯いてい ....
足元に何もないと思ったら
雲のステップがあった
『信じてみる』ことにしたら
心が軽くなった
軽やかになって

信じられなくなっていたものが
「そんな場合もある」と
受け入れられた

 ....
幸運の女神は前髪しかないって
どんな髪型だ
女性として
いかがなものか

というのも今
詩のしっぽつかみ損ねた
また
行っちゃった

詩って
あの、その、あれなあれ、だから
タ ....
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