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きみはひどく咳き込み
すぐに踞った
今日は風がつよいね
手をつないで
髪を
なでた
すきだよ
あまく
湿った声は遠く
いつも
おびえているみたいだった
....
冬の車道にぼくは蝉をみつける
暖房を効かせたひろい町のどこかで
あの子がすきな作家の本を
ぼくは読まないけれどたくさん持ってる
早朝につんとした風が耳を抜ける
まぶしさに目を塞げるな ....
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....