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積雪に隠れた
蕾のまま枯れた赤い花
その上を跳ねる
帰る巣を失くしたセキレイが
か細い声で歌う
新しい神話の調べ
誰にも愛でられないまま
続く仕舞が
私の庭で
月明かりの下で
夢の終わりに
尾ひれが跳ねて
視界の隅の
水面が揺れた
耳奥に流れる
遠い海からの便り
風が叩く戸口を
そっと開くと
千の夜を留めた星が
瞬き瞬き
手招きをしている
....
目蓋を閉じて
皮膚の下に流れる音を辿る
爪先から心臓まで
留まる事なく巡る
透明な、その筋を、
罪と言うならば
この牢獄から逃れられる者は
誰も居ない、と
永い月日が織り上 ....
鈍い痛みの中でめが覚めた
鳥の首を絞める夢を見た
窓の外はいつもよりも薄暗く
雲泥がたちこめている
分厚い緑色のカーテンは
陽光を頑なに拒む鎧戸のようで
その重たい質量に安堵する
....
つきのいし.さんの衣 ミコさんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
やさしい花とセキレイ
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衣 ミコ
自由詩
8*
14-12-24
鬼魚の目覚め
-
衣 ミコ
自由詩
6*
14-9-6
神径
-
衣 ミコ
自由詩
5*
14-8-19
パンセ
-
衣 ミコ
自由詩
7
13-1-25
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